夢の心127
「僕自身が僕を殺す、僕自身が僕を殺す、僕自身が僕を殺す、僕自身が僕を殺す┅」と私はのたくり呪詛するように叫んだ。
白い闇の目の激流になった妻もどきの女性が言った。
「私は貴方自身の心なのです。ですから私は白い目の苦しみを映す鏡だからこそ、その痛みは重複され折り重なっている苦しみとなり倍増されて行くのです」
その声が呼び水となり、私は無数の鏡に映る白い闇の眼になって、その眩しさに苦しみ悶え叫んだ。
「ぼ、僕の心が僕自身を殺そうとしているのか?!」
妻もどきの女性が答えた。
「そうです。だからこそ、貴方次第なのです」
無数の鏡に映る白い闇の眼に、鏡の光の反射が矢の如く無数に矢継ぎ早に刺さり、その激痛に私の心はのたうち回る。
私は再度叫んだ。
「このナイフのような無数の鏡の光も、ぼ、僕の心なのか?!」
妻もどきの女性の川の流れの声が無数の鏡の反射を強めながら答えた。
「そうです。だから貴方自身が家族愛に目覚めないと、貴方自身の心は死んで無に帰すのです」
私はのたくり、まるで呪詛するように叫んだ。
「僕自身が僕を殺す、僕自身が僕を殺す、僕自身が僕を殺す、僕自身が僕を殺す、僕自身が僕を殺す、僕自身が僕を殺す、僕自身が僕を殺す┅」




