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夢の心123
「生死が無いように、そのどちらでもありません。貴方次第なのです。矛盾不条理こそが夢の迷路なのですから」と妻もどきの女性が言った。
私は狂おしく喚いた。
「おい、矛盾しているじゃないか、夢の迷路は永遠遡行ならば、突破口は無いじゃないか?」
妻もどきの女性が答えた。
「貴方次第です」
私はむきになり怒鳴った。
「あるのか無いのか、どちらなのだ、はっきりとしろ!」
妻もどきの女性が再度微笑み答えた。
「貴方次第なのです」
私は憤りを顕にして怒鳴った。
「矛盾理不尽解答は止めろ、どちらなのだ?!」
妻もどきの女性が動じる事なく答えた。
「生死が無いように、どちらでもありません。貴方次第なのです。矛盾不条理こそが夢の迷路なのですから」




