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夢の迷路  作者: 岩本翔
110/437

夢の心110

「お前の自我は既に崩壊している」と押し寄せる白黒ツートンカラーの波となっだ不気味な声が言った。

私は妻の心から離脱して、今度は黒い闇なのか、白い闇なのか分からないツートンカラーの波の空間を漂っている。


波紋のように押し寄せて来る白黒ツートンカラーの闇の波に私の心は揉まれ、平衡感覚を失い、揉みくちゃにされている。


その波が不気味な声となって私の心に直接語りかけて来た。


「お前は既に自我崩壊を来しているのだ」


私は揉みくちゃにされながら苦し紛れに言った。


「いや、そんなことはない。僕は僕の自意識を、た、保って、いる┅」


不気味な声が言った。


「自我が崩壊しているから、そんなに苦しみさ迷っているのではないのか?」


「ち、違う、僕は、僕だ┅」


その言葉を言った直後、私はツートンカラーの荒波に押し押し潰されるように流され、自意識がバラバラに消散、消し飛んで行った。

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