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夢の心107
眠る事の恐怖が私に自問自答を強いている。
眠る事の恐怖が私に自問自答を強いている。
「眠い┅」
「おい、眠るな、眠ってしまったら白い闇に呑まれて終わりだぞ!」
「眠い┅」
「おい、自我崩壊して無に帰したいのか!」
「それは嫌だが、眠い┅」
「眠るんじゃない、眠るんじゃない、眠るんじゃない!」
「しかし、この眠気はどうすることも出来ない、寝かせてくれ┅」
「眠るな、眠るな、眠るんじゃない、眠るな!」
「眠い┅」
「眠るんじゃない、眠るんじゃない、眠るな!」
私は押し寄せる眠気に負けて泥のような眠りに落ちて行った。




