106/437
夢の心106
妻が部屋を出た後、私は自分のざわつく心を整理する為に自問自答を繰り返す。
妻が部屋から出て行き、私は横たわったままざわつく自分の心を整理する為に自問自答を繰り返す。
「ここは現実なのだろうか?」
「違う、妻は部屋に入って来た時に不気味な声と同じように破滅してしまえと言ったではないか」
「成る程。ならばここはやはり夢の迷路の継続ならば、黒い闇の快楽になるのみか」
「それはそうだが、あの白い闇に呑み込まれる前に、目的達成出来るか?」
「家族愛を演じながら、安全圏に身を置きやり抜くしかあるまい」
「出来るか?」
「やるしかない」




