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夢の迷路  作者: 岩本翔
104/437

夢の心104

「夢の迷路には偶然性しか無いではないか?」と私は妻に逆らい言った。

妻が白けた顔をして言った。


「そんなのは信じられないわ。貴方には二面性があるじゃない?」


私は逆らい言った。


「二面性と言うか、狂っているからこそ、本物の愛にたどり着けるかもしれないではないか?」

妻が冷笑して言った。


「偽物の愛を演じている貴方の、人間味の失せた狂って空っぽの心に、本気の愛なんか生まれるわけが無いじゃない」


私は反論した。


「狂って、、空っぽだからこそ、偶然そうなるかもしれないではないか?」


妻が言下に私の意見を退けた。

「そんなのは有り得ないわ」


私は逆らい続けた。

「夢の迷路には偶然性しか無いではないか?」


妻が念を押し言った。

「有り得ないわ。第一ここは現実だもの」

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