第3話 ~なんでやねぇん~
今回かなり短いっす……
……ウェアー アー ウィー??
日本語に直訳すると『ここはどこ?』である。
何故このようなことを言ったのかと聞かれたら、ここはどこか分からないからとしか答えようがない。
さっき屋上から飛び降りた奴が今更、どことかそんなもん関係ねぇだろ、と、思われるかもしれないが、本当に自分はどこかのどこかにいるのだ。
…………オーケー、オーケー……。
話を整理しよう。
まず、僕はさっき屋上から飛び降り自殺をした……はずだ、それは間違いない。
そしてーー死んだ。
というにも関わらず、僕の意識はこうしてしっかりと存在しており、尚且つ、見たこともないどこぞの天井を、仰向けの状態で眺めている。
ちなみにその天井は真っ黒である。
もうそれは、設計を考えた奴の頭を疑うほどに真っ黒。
なんの素材で出来ているのかも分からない。 恐らく大理石に良く似たような岩で出来ているのだろうが……化学が全国模試10位以内である自分でさえもさっぱり分からない。
あ、ちなみに今のは本当のことだから。 まぁでも、それ以外の教科がド底辺だからプラマイゼロでむしろマイなんだよね。
真っ黒天井の所々に、ビー玉みたいな物が埋め込まれており、その一つ一つがぼんやりと光を放っている。
その微妙な光具合と合わさって、余計に真っ黒天井が不気味なものに見えてくる。
手を動かしてみるーー動く。
次に足ーー動く。
首ーー動く。
ーーーー。
ある程度の時間をかけ、全身全てが問題なく動くことを確認する。
(全身に異常がないことは確認した……さぁ、残るは腰が動くかだけの確認だ。)
ゆっくりと、慌てずに身体を起こす。 そして、腰の角度が変わっていくと同時に、真っ黒天井が視界の外にフェードアウト。
真っ黒天井の次に見えたのは真っ黒な壁。
命名『真っ黒壁』
そのまんまだね!
真っ黒天井とは違い、等間隔に蝋燭が掲げられている。
真っ黒天井に埋め込まれていたビー玉のようなものは、それ自体が光っていたのではなく、この蝋燭の光を反射していたのかもしれない。
まだまだ腰を折っていく。
真っ黒天井が八割ほどフェードアウトし、真っ黒壁が正面の位置にきた、そしてーー
ーー「なんでやねぇん」
英語に直訳すると”ノー ウェイ”
って、なんで日本語を英語に直してるんだよ。
待て待て待て待て……落ち着け、落ち着くんだ我が心よ。
スーッ、ハァ~………。
よし、少しは落ちつーー
「ようこそおいで下さいました、我が主よ。 そして、我ら”魔族”に復讐の力をお与え下さい、”魔王様”」
ーーける訳ないでしょ!
真っ黒壁の次に、目にしたもの。
それは青紫色の肌をし、頭に多種多様な角を生やした、何百というほどの人塊だった。
次回はもうちょっと長く書けるように頑張ります!
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