第2話 ~僕は死にまっしゅッ!!~
主人公は頭が少々イっちゃってる感じなんで、言ってること無茶苦茶ですw
それでは、どぞっ
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーNo.3~三年生編~ーー
20XX年 4月1日
また城山君と同じクラスになった。
これで三年連続同じクラスだ。
まぁ、別に違うクラスになったとしても、僕が殴られることに変わりないだろうけどね。
やっぱり今日も殴られた。
憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い……殺したい殺したい殺したい殺したい……
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20XX年 7月10日
殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す、コロスコロスコロスコロスコロスコロスロスロスロスロスロスロスロスロス………………
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20XX年 12月23日
もう我慢出来ない。 僕は決めた。
僕は明日、あいつらを殺ス。
あぁ……、楽しみだなぁ……。
早く明日が来ないかなぁ。
僕の中では、あいつらを殺す方法を10039通り用意している。
明日は、その中で一番シンプルなものを実行しようと思う。
城山君、瀬崎君、九条さん待っててね。
明日最高のクリスマスプレゼントをお届けするよ。
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20XX年 12月24日
僕はあいつらを殺すことを止めた。
何故かって言うと、この計画には大きな穴が2つある。
あぁ、別に怖じ気づいたとかじゃないよ? ちゃんとバックの中に、バールとか金槌とか包丁とか入れてたからね?
それにさ、それにもね、もっともっといろいろなものがーー
~閑話休題~
えーっと、話を戻すけど、まず一つめの穴について。
今回の方法では、あいつらを苦しめられない。 いや、まぁ苦しいっちゃ苦しいだろうけど、所詮は一瞬の苦しみでしかない。
奴らに死を与えるなら、精神が壊れるまで痛めつけてからじゃなきゃダメだ。
じゃないと僕が許さない。
次に2つめ。
これについては、僕的に1つめの穴より重大なことだ。
それはーー”僕が悪になってしまう”ということ。
まぁ、仮にも3人殺すんだ。 恐らくだがテレビで報道なんかもされると思う。 するとどうだろう、僕は加害者となり、奴らは被害者となる。
奴らが今まで僕にやってきたことは正当化され、僕がやったことは悪とされる。
そんなの僕には耐えられないし許せない。
僕としては、復讐をすると共にこの世のゴミ掃除でもしたような気分になるんだろうけど、世間は認めないだろうからね。
以上の2つのことから、僕は奴らを殺すことをやめた。
だから僕は考えた。
うん、それはもう本当に考えたよ。
10分以上は軽く考えたね。
そして思いついたんだ。
なに、とっても簡単なことさ
ーー”僕が被害者になればいいんだ”
僕が自殺か何かをして、その場に遺書なんかを書き残す。 そして、その遺書と一緒にこの日記も残せば、僕が何故自殺をしたのか確実に世間に伝わるはずだ。
そして自殺の原因を作ったあいつらは、社会的に生きづらくなる。
あぁ……楽しみだなぁ。
僕自身があいつらの末路を拝められないのは残念だけど、苦しむのは確実だからね。
そこは妥協するってことで。
そうだなぁ、人生を卒業するわけだから決行するのは、卒業式当日の3月2日なんかがいいんじゃないかな。
うん、我ながらグッドアイデアだよ!
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20XX年 3月1日
あぁ……ついに、ついに明日だ!!
明日やっと人間を辞めれる!
城山君達が僕のメールアドレス聞いてきたけど関係ないね!
どうせ高校卒業しても、時たま僕を呼び出してサンドバックにでもするつもりだったんだろうさ。
さて、明日の計画の最終確認でもして寝ようかな。
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20XX年 ”3月2日”
お父さん、お母さん、ごめんね。
僕は紐なしバンジーをやって死にます。
そして奴らに天誅を下してください
これからも末永く元気でいてね
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僕は”No.3~三年生編~”を静かに閉じ、綺麗に揃えた靴の上に置く。
もちろんNo.1とNo.2、それに”遺書”も一緒に置く。
そして、目の前にあるフェンスをよじ登る。
グランド側に体の正面を向け、フェンスの縁に腰掛ける。
空を見上げると雲一つない綺麗な青空。
真下を見下ろすと誰もいない寂しそうなグラウンド。
そして、そのグラウンドの少し上を見ると、僕が住む街を一望出来る大パノラマ。
僕はそんな大パノラマに向かって叫ぶ
「人間なんてッ、大っっっ嫌いだあァァアッ!!!!」
全力で、心の底から、根限り叫ぶ
「強欲でッ! 傲慢でッ! 自分勝手な人間がッ、僕は大嫌いだッ!」
僕は自分が涙を流していることに気づいた。
何故だか心の底から悔しさが溢れ出してくる。
「そしてッ、そんな人間である自分は、もっともっと大嫌いだッ!!!!」
僕は人間が憎い、そして怖い。
自分の立場や財産を守るためなら、他人を蹴落とし、痛めつけ、イジメる。
僕はそんな人間をこの世から滅ぼして、ありのままの地球にしてやりたいと幾度と思う。 でもそんなこと、自分一人では到底出来ない。
だからまずは、僕がその最初の一人となる。
この世から消え世界を少しでも浄化する。
そしてあわよくば、自分をここまで追い詰めた”奴ら”を地獄の底に叩き落としたい。
「僕はッ、今日をもってッ、人間を卒業しまぁぁあすッ!!」
ブラブラとさせていた足をフェンスの縁に乗せ、力いっぱい飛ぶ。
両手を鳥のように広げ、両脚を真っ直ぐにして揃える。
この姿をもし誰か見ていたら、恐らくこう言うだろう”お前はイカロスか”と。
イカロスは氷の羽で閉じ込められていた塔から抜け出す、しかし、彼はその羽を太陽に溶かされ最後は墜落死する。
実に今の僕とピッタリじゃないか!
……まぁ、僕の場合ただ落ちるだけなんだけどね。
落ちる速度が上がるにつれ、吐きそうなほどの浮遊感が僕を襲う。
さらにそれと同時にどんどん大きくなってくるグランド。
僕はふと思う。
『僕は本当にこれで良かったのか、本当はこんな事以外にも出来ることがあったのではないのか』と。
今まであったことを脳内で高速再生する。
なるほど、これが走馬灯というやつか。
教室で裸にされたこと、便器の中に溜まっている水を飲まされたこと、画鋲の入った靴を無理やり履かされたこと、雑巾を食わされたこと……etcetc……。
「うん、全く問題ないね」
そしてグランドは目の前まで迫り、僕の視界を埋め尽くした。
今更ながら自分が自殺して加害者を困らせるって、小さな復讐ですよねw
ですが、後々きっちり恨みを晴らしてやるつもりです。
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