Card 3-4
え、ちょっと、そこ私の席なんですけど、瑠璃ヶ城先輩。私に立って授業受けろとでもおっしゃるつもりですか……
「あ、芹ちゃん! ちょっと、瑠璃ヶ城先輩! 芹ちゃん戻って来たから席どけてくださいよ」
「はあ? なんで俺様が立ちながら話をしないといけねえんだよ。」
そこは私の席だからです。
「大体、俺様が立っていたら席を譲る、これは常識だろ?」
「知らんがな! どこの常識だよそれ!」
「……ああん?」
し、しまった!
思わずつっこんでしまった!
だからこんなツッコミスキル要らなかったのに! 無駄につけやがって私の馬鹿……
「なんだ、お前……俺様に逆らうのか?」
「いや、そんな! 滅相もございません! どうぞ座っててください!」
そういうと、満足そうに腕を組む瑠璃ヶ城さん。よっし、何とか最大の危機は乗り越えた!
「ちゃんと嫌って言わなきゃダメでしょ、芹ちゃん! 遠慮とかしてるとこの人勘違いしてつけあがるんだから!」
おいおいおいおいちょっと待て!
赤木さん!? 余計なことをっ……瑠璃ヶ城さん眉間に皺寄ってんじゃん!
「んだと……!?」
ほら! 怒ってる!
「こら、いい加減にしとき! ケンカはよくないで! まあ、俺も小っちゃいときはようやったけどな」
後ろからかかった声に振り向くと、なんと先生。
もう来ていたらしい。全然気が付かなかった。
「瑠璃ヶ城君も早う教室戻りや。センセに怒られんで!」
彼は榛名先生。長期の教育実習生だ。そのフレンドリーさと教え方の丁寧さ、あと……まあ、カッコいいので。主に女子からの人気を得ている。
「じゃあ透間は座りぃ。授業始めんでー!」
先生はポンッと私の頭に一瞬手を置き、教卓へと戻っていく。
グッジョブ先生! 超助かった! 超カッコいい!
これから先生の事は心の中で恩人と呼ばせていただきます!
「えー、教科書76頁からやったっけ? あ、77から? 了解。ほんなら77頁開いてー」
あ、でも眠いもんは眠いわ。無理です、寝ます。
おやすみなさい。
心の中でそう呟くと同時、私の意識は夢の国へと落ちて行ったのだった。