美緒 2
前回<美緒1>の続きです。 爆弾発言?をした後の 美緒の様子から。
*** Shuu ***
俺は、あのまま部室へ戻った 美緒の所へ 向かった。
「…美緒?」
軽くノックして 中に入ると、彼女はやはり 泣いていた。
俺は少し苦笑して、彼女の元へ行く。
美緒は確かに 皆のマドンナだ。
皆の憧れで、どんなことも完璧に出来て、いつも美しく微笑んでいる。
弱くて頼りなく、手を差し伸べて 思わず助けてあげたくなる、そういうタイプではない。
タカシに すごいと言わせる女は、たぶん美緒くらいだろう。
それでも、なんでも軽々とやっているわけでは ない。
そんなに強くはないのだ。
失敗もするし、怖がりで、結構泣き虫で…、中身は 本当に普通の女の子だ。
人に頼まれれば、いやとは言えない。
出来ることは精一杯して、手を抜けるような性格ではない。
期待に応えようと、人並み以上に努力してしまう。
無理をして、体をこわすことだってある。
美緒は、甘えるのが下手だ。
実際 俺に涙を見せるようになったのも、ごく最近のことだ。
今回だって 亜莉を守ろうと、本当に真剣で 一生懸命なのだ。
タカシに それでは彼女を傷つけると言われて、悔しかったのだろう。
負けず嫌いで、意地っ張りで。
努力している姿は 周りに見せない。
美緒とタカシは、結構 似ているのかもしれない。
だから お互い、ぶつかり合うのかもしれない。
「…あのさあ、美緒…」
いつでも そんなに がんばりすぎんなよ。
つらい時は つらいと言っても いいんだから。
頼っていいから。 甘えていいから。
俺が いつも隣に居てやるから。
お前が 全体重をかけてきても、必ず俺が 支えてやるから。
俺の肩にもたれて 拗ねたように泣いている美緒は、とても可愛かった。
次回も 美緒です。




