表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ごほうび  作者: choco
11/24

修 2

 *** Shuu ***


亜莉とカズヤの仲は、俺達の間では 公認みたいなものだった。

公認ってのも違うのかな、亜莉の片想いだったから。


亜莉の健気(けなげ)なまでの一途(いちず)さは、皆の知るところだった。

まあ、本人的には かくしていたつもりらしいが…、何しろ 顔に出やすいのだ。

逆ポーカーとでも いうのか。

そして、相手はあの驚異(きょうい)(にぶ)男… 確かに、見ていて面白くはある。


でもまあ、カズヤはああいう奴だし、亜莉以外の娘には 全く興味は無いようだ。

そして、亜莉に近付くヤロー共を威嚇(いかく)する。 本人は無自覚のようだが。

何のことはない、二人は両思いなのだ。 ただ、本人たちが気付いていないだけで。


そう あいつは 亜莉以外、美緒にさえ 何の興味も示さなかった。

はっきり言って、そんな男は 今まで皆無(かいむ)だった。



美緒は、すごいやつだと思う。

それは、顔やスタイルなどの外見が人より優れているとか、家庭的であるとか、

”女として”というわけではない。

成績がいいとか、性格がいいとか、そういうことでもない。

なんというか… 人として 大事なもの、素晴らしいものをたくさん持っていると思う。


ただ、本人はそういう意識はないみたいだ。

まわりでも、そんなことを気付いている奴は ほとんどいないだろう。

たぶん、俺と亜莉ぐらいのものだ。


そう、亜莉…


確かに 亜莉は、可愛い。

性格も素直だし、皆に優しい。

明るい笑顔はとても愛らしく、誰もが放っておけないと思うだろう。


それは いい。 いいのだが…


美緒は、亜莉と とても仲が良い。

姉が妹にするように 亜莉を大切にしていて、それを(さまた)げるものを(ゆる)さない。

美緒は、亜莉にだけは 何故か異常な執着(しゅうちゃく)をみせるのだ。


過去、タカシは その逆鱗(げきりん)に触れたらしい。

でも 俺は、くわしくは聞いていない。 …あまり知りたくないから。

とにかく、それ以来タカシは、美緒のことが苦手のようだった。


そして今回、めでたくも標的(ひょうてき)に選ばれたのが、俺&タカシ。

タカシは二度目というわけだ。


ここはあきらめて、おとなしく おこられとくしかないだろうな…


そして今後、カズヤが何かしら動くとすれば、彼もまた 美緒の審判(しんぱん)をあおぐことになるだろう。

がんばれよ… 俺は 心の中で、カズヤにひそかにエールを送る。



実は、俺は 少し気になっていることがあった。


あまり 口を出すのもどうかと思うのだが、美緒に感付(かんづ)かれるのも まずい。

それに、この時期 チーム内でのもめ事は、極力(きょくりょく)()けたい。


ここは 見て見ぬふりをするべきか、(いな)か… 俺は 迷っていた。


シュウが亜莉のことで歯切れが悪いのは、亜莉にやきもち妬いてるから。美緒ちゃん取られちゃうからね。

タカシが逆鱗に触れた話は、直接は出てきませんが、最終話にちょっとだけ出てきます。

最後の部分の シュウの「気になっていること」は 次々話<貴志3>に出てきます。

最初に15話と言いましたが、もちょっと長くなりそう… 20話くらいかな。

次回は<和矢3>です。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ