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GAME -AYA-  作者: 転寝猫
1/9

Prologue

鐘の音が聞こえる。

遠くのお寺の…鐘の音。

もうじき日が暮れる。

もう、帰らなきゃ。


文はいい子だね。

パパはいつも、笑って頭を撫でてくれた。

文はお姉ちゃんだから。

いい子でいなきゃいけないの。


帰っちゃうの?

その子は悲しい目で聞いた。

もう少しだけ…一緒にいようよ。

ごめんね。

そう言って私は立ち上がる。

私はお姉ちゃんだもの。

母さんの手伝いもしなくちゃいけないし、妹の世話もしなくちゃいけない。

日が暮れたら、父さんもうちに帰ってくる。

いい子でいなきゃ。


でも………

いい子でいたら、本当に幸せになれるのかな?

いい子でいて、本当に幸せになれた?

あなたは………


少年は私の名を呼ぶ。

とてもとても…愛おしそうに。

聞いたことの無い名前。

私の名前は文なのに。

でもとても…懐かしい名前。


あなたは誰?

それに………

私は………

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