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Fin:事後…………


Vatican VCSO headquarters


第二次ホーリナーラグナロクから3日が過ぎた、アストライアとユピテルは戦死という事で丁重に葬儀が行われた、メルポメネは反逆と離反の罪で悪魔と同じ処理を受けた。

そしてリバイアサンは神に戻った、そう、同じ悪魔を殺して………………
















ダグザとモリガン、そしてリバイアサンは情報収集の結果アスモデウスだけ死んでいないのを突き止めた。

そして今3人がいるのはコロセウム、そこで倒れているのはアスモデウス、喚きながらリバイアサンに助けを求めるが、ダグザとモリガンを見て怒りに表情を歪めた。


「おい!テメェ!ルシファー様を裏切るのかよ!?親父とお袋を生き返らせるんじゃなかったのかよ!?」

「アスモデウス、もう終わったんだよ?ルシファー様も神に戻っちゃった、だから終わり」

「貴様が戻って来るというなら俺達は受け入れよう、どうする?」

「うるせぇ!早く体をどうにかしやがれ!ユピテルを呼んで来い!」


「やっぱり馬鹿だね、せっかくのチャンスを無駄にするなんて」


ダグザとモリガンはリバイアサンを見た、リバイアサンは悲しい表情を浮かべながら腕輪に触れる、得物はナイフ、名はティルヴィング。


「僕、アスモデウスの事好きだったんだよ」

「ならそこの二人を殺せよ?なっ?」

「僕は償わなきゃいけない、いけない事をしたから償わなきゃ」

「所詮テメェもその程度かよ!?」


リバイアサン目を瞑り、涙を流しながらティルヴィングを投げた、何も見ていないにも関わらず的確に額を捉え、一発でアスモデウスを殺した、それに準じてリバイアサン腕輪が神に戻る。


「人を殺す痛み、分かったかい?海神ニヨルド」


辺りはガラスが割れるように砕け散り、真っ白な世界にぽっかりと黒い穴が開く、そこから処理班が現れアスモデウスの遺体を運んで行った。






















今回の事件に関わった神選10階、そして元悪魔は元帥と元老の会議室に呼ばれていた、いるのはヘリオス、アルテミス、モリガン、タナトス、ダグザ、阿修羅、帝釈天、祝融、ニヨルド、ククルカンはショックで未だに心を閉ざしている。

今回呼ばれたのは阿修羅、そして元悪魔である帝釈天、ニヨルド、祝融の処罰等。

元帥の両隣にはランギと毘沙門天、重罪であろう阿修羅と帝釈天、ヘリオスとタナトスは膝を付いて頭を下げながら唇を噛んでいた、この会議にかけられればかなりの確率で死罪というのは暗黙の了解。


「ココにいる阿修羅ちゃん、帝釈天、ニヨルド、祝融ちゃん、計四名の処罰を発表しまぁす」

「離反、反逆、殺戮、各種大罪、黙殺不能」

「まぁテメェらがやった事を考えれば―――――」

「ちょっと良いか?」


帝釈天が立ち上がって一歩前に出て再び膝まづく、平穏を装っているが全員が同様しているのは確かだ。


「俺はどうなってもいい、全て俺がやった事だ、だからコイツらは厳罰してやってくれ」


それを見てクスリとダグザが笑った、立ち上がりポケットに手を入れながら帝釈天の隣に立つ。


「祝融は俺のものだ、手駒を失うのは手痛い、俺からも頼みたい」

「僕も納得いかないね」


仮面をつけなくなったモリガンも体勢を崩した、足を放り出すと見下すように元帥達を見る。


「ニヨルドは騙されていたんだよ、そりゃ確かにした事は悪いけど純粋な思いがあったんだ、それを潰すのがお固いお偉いさんなのかい?」

「俺からも頼むっスよ!阿修羅がいなきゃ俺は死んでたんスよ?」

「それに悔しいが帝釈天は確かに強い、それを神に戻せたのは儲けもんだと思うぜ」

「アタイからも頼むよ、今回ユピテルが死んだのだってメルポメネのせい、むしろ損害を大きくしたのはこっち側じゃないのかい?」


毘沙門天は欠伸をしながら耳に小指を突っ込んでいる、緊張感のかけらもないと思っていたその瞬間、殺気の満ちた目で睨んだ。


「最後まで聞けっての、馬鹿共が」

「第3階海神ニヨルド、第6階火神祝融ちゃん、第9階護法神帝釈天、君達には今度から神選10階になってもらうよ」

「監視、強者減員故増員要員」


ヘリオスの表情が一瞬で笑顔になって阿修羅を見る。


「良かったッスね阿修羅!何もないっスよ!」

「それは無いでしょ?阿修羅ちゃんには……………………






























Japan VCSO Japan branch office


部長室に集められた日本支部一同、袴に胴着姿の緊那羅、大きめのシャツにハーフパンツの摩和羅女、キャミソールにカーディガン、七分丈のジーンズの沙羯羅、ラフなロングシャツにジーンズの迦楼羅、パーカーのフードを被りサングラスをしている摩醯首羅、腕捲りをしたシャツにジーンズの摩侯羅迦、トレンチコートにホットパンツの毘楼勒叉と毘楼博叉。

そして目の前に銀髪に銀淵メガネに白いコートを着た金色孔雀。


「今日集まってもらったのは新人さんが入ったからだよ」

「えぇ!誰ぇ?イケメン?」

「沙羯羅はそれしか頭に無いのか?アタシは優しい人なら誰でも良いぞ」

「摩和羅女、すっごい怖い人だったらどうする?」

「そ、そしたら緊那羅が守ってくれ!」

「摩醯首羅!何だ?皆美味そうな話をしてるのか!?」

「黙れ馬鹿犬(摩侯羅迦)、飯なら食って来ただろ。

俺なら来たそいつをしごいて強くするがな」

「摩醯首羅、それじゃあ可哀想でしょ?」

「じゃあ迦楼羅ならどうするの?」

「ボス、今はそうじゃないだろ?新人さんと早く対面させろ」


金色孔雀は笑いながら入って良いよと叫ぶ、そしてゆっくりと小さな階段を登る音、全員は音の主を探して振り返る。

そして一番上に上ると全員の表情が変わる。


「はじめまして、新人の―――――」

「阿修羅ぁ!」


誰よりも先に摩和羅女が新人、阿修羅に飛び付いた、阿修羅はそっと受け止めると摩和羅女の頭を撫でた。


「阿修羅、あんた神選10階は?」

「はぁ、クビになっちゃった」

「良いことだ!うん!」

「じゃあ第10階は誰がやるの?」

「それは俺から説明させてぇ」


身を乗り出して自己主張をする金色孔雀、まるでクイズの答えが分かったかのような勢い。


「コレから緊那羅、沙羯羅、摩和羅女、阿修羅、計4名にはバチカンに行ってもらう。

そして、神選10階を決める大会に出てきてほしい、コレはボス命令、絶対だからね」






















「「「「はっ!?」」」」

































To be continued

やっと悪魔編も最終回を迎える事が出来ました!

今回も次回作に繋がる終り方となってしまいした。

当初の終り方とは同じものの、殺す人と生き残る人を大きく変えてしまいした。

当初ルシファーとリバイアサンとダグザは死ぬ予定でした、そしてユピテルとベリトは生かす予定だったんですが、どうにもメルポメネが動かし辛いので残念ながら一緒に…………って事で。

一番後悔してるのはアストライアです、彼女は動かしやすかったんですけど殺すしかなかったんです、アストライアファンはすみません。


次回作のテーマは‘最強’です。


感想やアドバイスを貰えると次回作への原動力となります、お願いします。

それでは、次回作までごきげんよう!

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