三度目の正直
生き残った筈のゆいは、大蛇の山ではなく、エルフの森の木の上だった。ステータスの表示が『チュートリアル完了27人、チュートリアル中5人、案内中0人、案内待ち0人、経過日数716日』と表示されていた。
また全裸になっていたが、3度目なので慣れたモノ。アイテムバックを手に取って、浮遊魔法でフワリと地面に降りた、こんな事もあろうかとバックに用意しておいた衣類と靴を出して身支度を整えた。
パレス、ジュノ、ベスタの教官トリオを待って、訓練所に移動した。
早速セレスに会い、
「異なる世界から参りました、ゆいと申します。多種族パーティーへの誘いがある筈なので参加しようと思っています、一緒に訓練を受けさせて下さい、それから集落に連れて行って頂けませんか?」
と、申し出ると即決して、訓練が始まった。
訓練を終え集落に入ると、ほぼほぼスルーで多種族パーティー参加が決まり、3日後に月がスカウトに来た。また金貨入りの革袋を貰って王都へ。ギルドで他のメンバーに会い、大蛇討伐へ。
レベル1に戻って、前回の記憶が無いのは全く同じ状況だったが、今回はアイテムバックの中に、前回攻略でダブっていた装備が幾つも有ったので、受付で貰ったアイテムで強化、4つ目のエリアでも余裕の戦力で攻略を開始した。
雑魚魔物を漏らさぬ様に慎重に倒して行き、1度目で失敗した、双頭・即死毒のエリアボスは、飛び道具で安全に倒してラスボス手前迄、着実に進んで、レベルはゆいが97、他が38に進んでいた。
前回の経験から、森が途切れた瞬間に邪気の嵐に巻き込まれる筈なので、森に身を潜めながらラスボスを包囲、ゆいの弓が先制攻撃、3度の攻略の間にレベルアップを繰り返していた攻撃力は、一発でラスボスの自由を奪い、風魔法で邪気を拡散しながら、魔力の弾や刃を飛ばして安全に仕留めた。
レベルはゆいが101、他が45にアップ。ミスリルハンマーと暴れ馬の山への地図がドロップされた。
「ハンマーならドワーフ用だね、ディーンが使って!」
ゆいの提案で即決した。勿論ハンマーは攻撃力アップにもなるが、装備品の手入れや、レベルアップも出来るので継続的な戦力アップにもなる。
「さあ、早速ギルドへ報告に行こう。」
「待って、月。きっと次のミッションが『暴れ馬の山』だと思うの。ここでもう少しレベルアップしてから戻らない?」
「ああ、ソレいいね!」
ゆいの提案でレベル上げで留まる事になった。
一つ下のエリアに移動しても、前回討ち漏らした魔物しか現れ無いが、もうひとつ降りて、改めて登るとエリアボス以外は初回の様に出現する事が解り、何度も山を登り降りして、ゆいが110、他が60にレベルアップした。次のボスが5割増程度を想定すると60なので、そこまでの成長を期待すると十分な戦力と判断、レベル上げを完了してギルドに向かった。




