大蛇討伐
翌朝、早速活動開始。大蛇討伐に山を登る。山頂に突然現れた大蛇のせいで、付近で採取される素材が採れなくなった事と、生態系が変わり、通常山奥にしか居ない筈の魔物が人里に出没する様になっている。
山を追い出された魔物の駆除をしながらレベルアップし、山頂の大蛇を討伐するのが一つ目のミッションだ。
馬車で移動中、パーティーメンバーのスキルや闘い方等の打ち合わせ、ゆいはステータスも確認した。自身と同程度を想定し、閲覧出来ないと思っていたが、あっさりと読めてしかも全員がレベル1だった。念のため自身を再鑑定しても51は変わらず、ギルド職員の御者は11。値に間違えは無さそうだ。
大蛇の山の麓に到着、受付の小屋が有り、入山名簿に名前を書くと、一人一つずつアイテムが貰えた。
「ゆい、大当りね!」
容量の大きいマジックバッグに一同が沸いた。
「私は青銅の剣、まぁまぁだな。」
「月は、刀が有るから剣なんて必要無いでしょ?」
「イヤ、ここで手に入れたモノしか使えないんだ。」
抜刀を試みるがビクともしない。ゆいは族長に貰った杖を出そうとしたが、里で出した様に念じても出て来なかった。
ディーンは防御力アップのお札を貰い、
「ヒールが出来る、ゆいに使いましょう。」
と、ゆいの防御力が上がった。
メルクルは体力回復のお札、ブリハスパティは、魔力回復のお札で、ゆいのバックに保管した。ウーは鉄の盾で、
「先頭を任されよう!では行こう!」
討伐が開始された。
爬虫類系の雑魚魔物を蹴散らしながら山を登る。杖を必要とする大掛かりな魔法は使え無いが、エルフの里で食料探しなんかで重宝していた、『探索』『鑑定』はそのまま使えたので、魔物は事前に察知、アチコチに潜むアイテムを漏れなくゲット。昼には、無傷で全員レベル4迄アップした。
ゲットしたアイテムには食料もあり、それでランチ。美味くは無いが食べられない程でもない。
午後の魔物は少しは強くなって来たが、まだまだ雑魚の域でレベル2だし、それぞれ武器を手に入れたのでサクサクと登って行った。
暫くすると急にデカい魔物が現れた。今までの雑魚とは段違いのサイズと魔力、レベルも5だった。
ゆいは照明魔法で撹乱し、隙を突いて月が斬り伏せた。月達のレベルは雑魚を大量に倒して、ゆっくりと4迄上がった感じだったが、ボス討伐のボーナスなのか、一気に6に上がった。今まで変わり無かったゆいも53にアップしていた。
夕方、更にデカい魔物が現れた。双頭の蛇で、鑑定すると『即死毒』を持っていた。
「即死毒だって、気を付けて!」
「「OK!」」
ウーが盾で受け止め、月があっさりと2つの頭を落とした。
「楽勝!・・・んグッ。」
返り血を浴びた月が蹲った。慌てて鑑定すると、
『ヒューマンの死体 死因・即死毒』
と見えた。駆け寄ろうとしたゆいだったが、急に目の前が真っ暗、次の瞬間、視界は空と枝葉だった。




