夜の事情
少しお喋りして灯りを消そうとすると、
「ねぇ、時々こっちのテントの音が不自然に聞こえなくなってたんだけど、何かあったの?」
寝袋のミンシルがイモムシの様に動いて、ゆいと鼻と鼻が付きそうな距離で問い詰めた。ゆいがフリーズしてしまうと、
「実は・・・」
ペコラが夜の事情を白状した。
「やっぱそうだったんだ!あたしも興味は有ったんだけど、恥ずいって言うか、勇気が無くてシタ事無いんだ、ペコラはどんな事するの?」
「黙秘します。」
ペコラの抵抗にミンシルは、
「そう言う情報を共有するのって、女の子の常識なんだからね!!」
口から出任せだが、誰も確認出来ない。
「・・・じゃあ、えっと・・・」
ペコラが具体的に解説、全員、薄暗い灯りでも解る位に赤面していた。
解説と質疑応答を終えて灯りを消すと、荒い息使いと、堪えながらも漏れ出す声が、ペコラから聴こえ、桃も続いた。ミンシルも、ゴソゴソしていたけれど、上手くいって居ない様子だった、暫くすると年齢制限で観られなかった(筈の)映像で聴く艶っぽい声が盛大に溢れた。ソレを呼び水に、先の2人も我慢の堰を切って、『漏れ』から『溢れ』に増大。ゆいは聴こえ無いように結界を張ろうとしたが、中から外への音を遮る構成は普通に使っているが、逆は使った事が無かったので、術の構成を考えているうちに、音量が下がったのか、慣れて気にならなくなったのか、いつの間にか眠っていた様だ。
翌朝、ゆいは若干寝不足気味で目を覚ますと、スッキリ目覚めたミンシルは元気一杯で、
「おはよ、ゆい!昨夜は全然楽しめ無かったんでしょ?あたしね、コツって言うか、ポイントを掴んだみたいなの!教えてあげるね!!」
「あ、有難う。でもソレより、結界で遮音する方法を教えるね!」
会話の流れを変えようとしたが、
「ゆいは結界を張ってたのね!ちょっとズルくない?」
「いや、張ってないし。元々シテないから!」
「そうなの?元の世界ではシテたんじゃない?中高生男子は週8が基本って言うでしょ?淋しくないの?」
皮付きウインナーと誂われ、コンプレックスと性欲が紙一重だったせいか実際、殆ど経験していなかったのだが、説明するのも面倒なので、
「まぁそうだけど・・・、取り敢えず後で結界教えるね、エルフの一般的な能力でマスター出来るから。」
「ええ、マスターね!フフッ!お礼にベーション教えてあげるね!」
「そ、そんなオヤジギャグ言うんだ、フフッ。」
「女の子の常識よ!」
またまた嘘だったが、気にせず朝食の支度を始めた。




