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何も無い空間で

 暫くすると、視覚でも聴覚でも無く何か分からない感覚が、直接脳に送り込まれたように情報が流れ込んだ。

「えっ?コレって、ゲームのチュートリアル?」

情報をイメージすると、ゲームの画面の様に感じ取れた。

『貴方達は、異なる世界に転移されました。この世界の事をご案内致します。』

「えっ?異世界転移?貴方達って事は僕だけじゃないの?クラスの皆んななのかな?」

『ここは世界と世界の狭間にあり、ご案内とチュートリアルの期間は時間は流れません、皆様の準備が整い次第、新しい世界での時間が始まります。』

画面の右上に見つけたのは、

『チュートリアル完了12人、チュートリアル中14人、案内中6人、案内待ち0人』

「あっ、コレ!クラスの人数かも!32人だもんね。あ、画面変わった。」

『種族を選んで下さい。』

「龍人、鬼人、獣人、エルフ、ドワーフ、ヒューマン?ヒューマンだよね僕。いや、選べるのかな?内容って解るのかな?」

『ヒューマン:特筆すべき能力は無いが、世界を、統治しているので過ごし易い』

「なんか、普通だな。折角の異世界なんだから、他が良いよね!」

『龍人:魔法全般に強く、身体も丈夫。頑丈な鱗で守られている。』『獣人:身体能力が高く、五感も鋭い。差別対象。』

「鱗とか差別は嫌だな。鬼人なんて忌諱対象か、強けりゃ良いって訳でも無いんだな。ドワーフだときっと背が低いよね?うん、エルフだな!ポチッ!!」

マウスでもコントローラーでも無いが何となくポチッ。


『性別を選んで下さい。』

唯一は一瞬悩んだが、

「結構頑張ったけど、背は伸びないし、痩せたまんまだから、いっそ女子の方が良いかな?虐めから解放されるかも知れないし。ん?魔力は女性の方が強い傾向なの?じゃあ迷う事無いか、ゲームでは大抵美少女キャラ選んでいたしね!ヨシ、ポチッ!」


『初期装備を選んで下さい。』

武器や防具、魔法アイテム等色々の選択肢から、

「エルフならコレだよね!ポチッ!」

と、魔法辞書。


『ボーナススキルを選んで下さい。』

「ありゃ?皆んな早く通過したのか?まぁ、コレだね。」

沢山ある選択肢からのチョイスに見えたが、殆どが選択済みらしく、グレイアウト。残っているのはサポート系ばかり。魔法が使えるなら派手なモノに人気が有るのは納得と、『ヒール』を選択。ゲームでの経験では、序盤でヒールを持っていると、レベルアップして使い勝手が良くなるので、選択肢が豊富であっても同じ選択だっただろう。


『チュートリアル期間を選んで下さい。』

選択肢は、1時間から10年迄自由に選択出来る。

「時間に縛られずに準備って言うか、修行出来るんだよね?そりゃ10年でしょ!ポチッ!」


『設定を受け付けました、エルフ女性、初期装備は魔法辞書、ボーナススキルはヒール、10年間のチュートリアルとなります。ステータスを確認して下さい。』

「えっ?確認って?」

その手段は見当も付かなかったが、画面の様に感じる所に、数項目の記載が有り、


種族 エルフ

性別 女性

年齢 16歳

レベル 50

スキル ヒールSSS

経過日数 1/3652


と、載っていた。


『それではチュートリアルを進めて下さい。』


 右上に見えている?感じている項目が、


になっていて、その案内中が0人になると、また何も感じ無い状態に戻った。

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