本編?開始
またまた、何も感じ無い空間。今まで、何となく情報が入り込んで来るのを待っていたが、
「ステータス!」
と、念じると、
種族 ヒューマン
性別 女性
年齢 16歳
レベル 9999
スキル ヒールSSS、グロウA、サポートSS、リザーブSS、ブーストS、エンチャントSS、生活魔法S、戦闘魔法SS、創造魔法A
余剰日数 8489日
お初にお目にかかる『余剰日数』に意識を向けると、10年の準備期間で早くクリアした場合の、残った日数らしい。6周したので、その合計だろう、使い道は全く解らない。
スキルや持ち物も、6周目終了のまま、一通り確認が終わると、
『チュートリアルが完了しました、お疲れ様でした。』
と感じ、一気に明るくなった。
視覚がハッキリすると、森の中のちょっとした空きスペースの様な所だった。あたりを見渡すと、自分を含めて32人、同級生達と思われる。
ヒューマンの一部は元のままで誰か解るが、別の種族を選んだ人は解るような、解らないようで曖昧だった。鑑定すると、元が誰だったのかハッキリした。性別そのままでヒューマンを選択した人は元の姿のまま。性別を変えてヒューマン選択の場合と性別そのままで別種選択の場合何となく解り、性別も種族も変えるとほとんど解らない様だ。
元は男子17人・女子15人だったが、男子26人・女子6人に変わっている。転移前に着ていたままの様で学ランの女子が2人、セーラーの男子が12人、唯一は虐めが幸いして新しい姿にあったセーラーを着ている。因みにサイズも元通りらしく、ダブダブ、ブカブカ、パンパンはまだマシな方で大きくなったカラダではち切れている人が少なくない。唯一はかなり背が伸び、曲線的なボディラインになっていたので、上はピチピチでへそチラ、下はミニになっていた。女子になった2人は、ズボンを奪われたが、結果オーライで丁度いいスカートを手に入れた。
男子は唯一を含め、イジメられていた3人がヒューマン女子に、ザックリ分けてヤンチャ系が鬼人、体育会系が獣人、ヲタク系がヒューマン、他はまちまちかな?女子はリーダー格の2人、委員長と剣道部員がエルフ女子、動物好きでペット関係の仕事志望の娘が獣人女子、他は男子になり種族はバラバラ。ゆい以外からはステータスが見えないのでかなり困惑していた。
久し振りに飛び交う日本語に懐かしさを覚えたが、
「おいお前、皮付きウインナーだろ?エロいカラダになりやがって、俺が使ってやるからパンツ脱げよ!」
鬼人男子がゆいに迫った。無視して結界を張ったが、
「バカな事、言ってるんじゃないわよ!」
エルフ女子が割って入った。
「チェッ、冗談だって、異世界でも委員長はうるせぇな。」
男子のグループに戻って行った。
「奥野君よね?」
「ええ、あの、助けてくれて有難う。」
「なんて呼んだら良いかしら?」
「じゃあ『ゆい』で。」
「女子が少なくなっちゃったから、助け合っていきましょう!」
ハグしようとしたが、結界に弾かれてしまった。
「あ、ゴメン、すぐ解くね。」
「もう結界覚えたの?」
「あ、うん。チュートリアル中に。」
委員長はヒューマン女子になった2人に、
「小林君と坂本君ね?新しい名前は?」
「ボクは推しアイドルが桃ちゃんだから、『桃』にしようかな?」
「じゃあ、好きなアニメのキャラで『ペコラ』で。」
「アタシはミューミュだニャ!」
「え?猫獣人になったら、語尾は『ニャ』なの?」
ゆいは、自分が獣人だった時もメルクルも普通に喋っていたのでゆいは不思議に思った。
「違うニャ、その方がカワイイからニャ。」
「ふふ美羽らしいわね、あたしは元通りのミンシルでいいわ。」
「私もそのままで、留美!改めてよろしくね!」
「でも、呼び方は『委員長』がいいニャ。」
「・・・やっぱり?」
ちょっと納得かいかない雰囲気だったが拒まなかった。
「所で、前から思ってたんだけど!どうしてミンシルなの?東さんも由貴さんも全然引っ掛からないよね?」
ゆいの問いに、
「あ、あたしね、メチャ女子力低くて、勿論料理とか嫌いなんだけどさ、お祖母ちゃんが、せめてミソ汁だけはって、小さい頃からミソ汁だけは得意なの。で、小学校の卒アルに『ミソ汁が得意』って書いたんだけど、字もガサツでさ、『ミンシル』に見えてソレからミンシルなの。慣れたら気に入っちゃったんだ。」
と、お互いの呼び方を決定した。
「皆んなでこれからの事を話し合いましょう!」
と男子も誘ったが、それぞれ種族毎でパーティーを組んで冒険者になると、バラバラに活動する事になった。




