ヒューマンで本編を目指す
6周目はヒューマンを選択。これで準備期間を終えると、月の身体能力や容姿で本編に入ると推測。
ヒューマン、女性、チュートリアル期間10年、ボーナスアイテムは刀、ボーナススキルはエンチャントを選択し、視覚が戻ると見たことのない天井?天蓋?ベッドの上にレースのカーテンの様な布が掛かっていた。枕元にはお馴染みのアイテムバッグ。布団が掛かっているが中は全裸だった。いつもの様にアイテムバッグから月の着替えを出そうと思ったら、
「姫様、お目覚ですか?お支度致します。」
臙脂色の着物に真っ白な割烹着の女の子が2人駆け寄って来た。白い薄目の着物を着せられ、顔を蒸しタオルで拭かれパタパタと化粧。もう一人は後ろに立って髪を結ってくれる。薄目の着物は下着だった様で、その上から色鮮やかな着物を羽織り、想像しただけでも高そうな帯を締め、よく解らない紐を結んで出来上がりらしい。髪には動くと落ちそうな簪、足には足袋で草履を履かされた。姿見には月が着飾った姿で映っていた。
「お食事の用意が出来ております、こちらにお持ちしますか?」
他の選択肢だと、どこに行けば良いのか解らないので、持って来て貰う事にした。
食事をしながら、先ずはステータスの確認。
ヒューマン
性別 女性
年齢 16歳
レベル 9813
スキル ヒールSSS、グロウB、サポートA、リザーブSS、ブーストA、エンチャントSS、生活魔法A、戦闘魔法B、創造魔法D
経過日数 1/3652
想定通りの表示だった。
『エンチャント』はアイテムに能力を追加する事が出来るらしい。
ご飯と焼き魚、何か解らない葉っぱのお浸しに味噌汁。専属のお手伝いさんがいて、豪華な着物の割には質素な食事だった。
鑑定すると、お手伝いさんは2人共ヒューマン女性でレベル1。15歳と実穂と16歳の果穂よく似ているので姉妹だろう、いやNPCだから同じ顔か?
「姫様、失礼致します。」
完食をチェックしていた様に、別のお手伝いさんがやって来た。
「おはようございます、お館様がお呼びです、ご一緒頂けますか?」
まあ、疑問文だけど、イエスの1択だろう。
「はい、直ぐに参ります。」
お手伝いに聞くより、お館様?多分ここで一番エライ人だろう、自分は姫様と呼ばれていたので、父親なのだろうか?
「さて、自己紹介からだな。俺は王都で将軍をやっている最上 満だ。お前は俺の娘って事にしてある、その方がお前も都合が良い筈だ。」
待っていた満は、見つめてるのか、睨んでいるのか、しっかり目線を合わせていた。
「私は異なる世界からやって来ました、ゆいと申します。」
「やはりそうか。この世界ではな・・・」
「異世界人が災いを除くんですよね?多種族パーティーで魔物の討伐をするんですよね?」
「ああ、話しが早いな。必要な物は何でも言ってくれ。」
「では、メンバーを集めに回ります、馬車と旅支度をお願いします。」
満は早速部下達を手配、参謀らしきお爺さんが国の状況を説明してくれたり、臙脂の着物(制服らしい)のオバちゃんが、通貨の事や物価とか風習等を教えてくれた。5周目迄は、月が迎えに来て、王都への馬車で教えてくれた内容だった。




