魂の闇夜 Noche oscura del alma
おお、見よ、地獄の罪人共を!!
崇拝と、無知の罪で泥に顔をうずめ、
自らの外套の紐をきつく縛り、
息も出来ず、もはや何も見てはいない
おお、見よ、俺の罪が
俺の腸から這い出たカニが
盲人の血の決闘の結末だけを
捕食者の眼で讃えている
俺は名誉に縋りつき、
魂の闇夜に酔い、
救いに唾を吐く、
稚拙な死んだ魚さ
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ああ、それでも許されたくて光を!!
求めて、天を仰ぎ、苦痛にのた打ち回れ!!
泥も、汚濁もついたこの歪な肉体に、
結局は、いつか来る救いを求めるのだろう
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おお、見よ、地獄の死者を!!
汚水の雨に打たれ、ただ這い回る男共を!!
鋭い目だけ見える女の亡者が、
雨や、霊や、過去の全てを笑っている
おお、見よ、俺の罪が!!
淀んだ泡となりホテイアオイを育てる
巨大になり過ぎたその草は、
醜悪に過食の王として聳え立つ
後悔は蛆となり、
俺の心臓を喰らい、
蠅となって飛び立ち、
子供の様に泣く
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ああ、それでも許されたくて光を!!
求めて、天を仰ぎ、苦痛にのた打ち回れ!!
泥も、汚濁も、ついたこの歪な肉体を、
結局は、いつか主よ、許してくれるか?
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誰しもが救われたくて神を!!
求め、歪んだ道を光探して
血にまみれ、盲となった鴉に、
いつか、ただ光だけが注ぐだろう
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おお罪よ、人よ、神よ!!
才に溢れた他者よ、辛辣な師よ
この目に写る他人の全てが、
自分の魂の写し絵なのだろう
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ああ、それでも許されたくて光を!!
求めて、天を仰ぎ、苦痛にのた打ち回り
泥も、汚濁も、ついたこの歪な肉体で、
結局は、永久に神を願うだろう
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なら結局は、俺は、お前は、あの者は、あの死者は、
この世界を歪にも愛すのだろう・・・
愛せざるを得ないのだろう・・・