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拳闘異界録  作者: 来電
1/3

プロローグ

日本―東京―病院内

医者「○○さん落ち着いて聞いてください。あなたは癌であまり長くはありません」

男「・・・え?」

医者「ショックなのもわかります。ですが残りの時間を大切にお過ごしください・・・」

男「はぁ・・・」


  医者にそう告げられてもう三年位になる。前は色々な格闘技を学んで体を鍛えたが三年間もベットに  横になり、薬も投与して体はめっきり細くひ弱になってしまった。

 毎日、つらい日々だったがそれももうすぐ終わる。なぜならもうすぐこの世を去る、つまり死んでしま  うからだ。

男「もう少しだったんだけどなぁ・・・・」

  そう、後もう少しで自分だけの格闘技。自分だけの武術が出来上がるはずだった。そのために空手や  柔  術、合気道。果てはボクシングやムエタイ中国拳法なんかも学んだ

  でもどんなに体を鍛えても病気には敵わんらしい。

男「生まれ変わったら今度こそ極めてやる!」

?『その願いかなえよう』

男「・・?なんか聞こえたような?幻聴まで聞こえるようになったか・・・」


----1か月後・病室

 ピッ・・ピッ・・ピッ・・・

 病室に無機質な機械の音が響ている

男『とうとう限界らしいな。指の一本も動きゃしねー』

 そう思いながら俺の体はベットに横たわっていた。

 体からは幾つもの管が伸び俺と機械を繋いでいる

男『今思えばろくでもない人生だったな。

強くなることを目標に色んな同情を回って沢山の技を覚えた。だが格闘技に集中できないと家を出て、高校も途中で行かなくなった。喧嘩を売られれば技の練習台として相手をボコボコ。通ってた道場もその頃からすべて破門を告げられたっけな。

そんなだから見舞いに来る奴なんて一人もいない。さみしい人間だな・・・・俺』

本当に命が尽きるからか今までの人生が走馬灯のようによみがえる。

そして記憶の海に身を預け男の胸の中にあるのは・・・確かな孤独間そして迫りくる死に対する恐怖であった。

ピッ・・・ピッ・・・・ピッ・・・・・・

心臓の鼓動を告げる機械は少しずつ間隔が長くなってゆく

男『考えるのもしんどくなってきた。次に目を閉じたらもう俺は目を覚まさないだろうな・・永遠に。

こんな寂しい思いがつくぐらいなら友人の一人でも作れば良かった。

生まれ変われたら、今度こそ友人を作ろう。』

ピッ・・・・・・ピッ・・・・・・・・

男『眠い・・な。い・・しき・・・も・・たもて・・ない。もう・・・・寝て・・・し・・ま・・お、う・・・か・・・・』

ピッ・・・・・・ピッ・・・・・・・

電子音は男の意識が薄れるのに合わせ、音と音の間隔は空き、遂には

ピーーーーーーーーーーーー

心臓はその動きを止めたのである。永遠に・・・





≪肉体と魂の剥離はくりを確認。これより術式の展開を開始・・・・成功≫

≪魂の保護及び再構築・・・・成功≫

≪再構築された魂の肉体うつわの構築・・・・成功≫

≪続いて能力スキルの取得を開始します。なお、能力スキルは構築された魂の情報をもとに個体名○○の生前の願い、経験や技能により最適なものの取得を試みます≫

能力スキルの取得開始・・・・・成功。以下の能力スキルを取得します≫

能力スキル:気功・小/攻撃力増加・中/打撃力増加・中/属性耐性・小/病魔耐性・大/

打撃耐性・中/速度上昇・小/自己回復・微小/スタミナ回復速度・中/拳技Lv3/体技Lv3

≪続いてユニークスキルの取得・・・難航・・・・成功。以下のスキルを取得≫

動作予測/気功操作/鑑定/身体操作

≪エクストラスキル獲得・・・・成功。以下のスキルを取得≫

記憶保持/意思疎通

≪これにより全行程を終了、術式を解除し新たに転生の儀式を開始・・・成功。これより転生を開始いたします。ゲート展開。これより○○の魂を異世界に転生いたします。≫

≪これより始まる貴方の人生に幸多からんことを≫



 



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