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魔法世界の機甲師団  作者: 林田遼太郎
3/5

時代の敗残者 2/2

 

 ――体に力が入らない

 まるで浮遊しているかのようだ。

 

 否、現に私は突然侵入してきた怪物に担ぎ上げられ

 家を後にしようとしている。

 …もう二度とこの家に帰れないような気がした。


 ついさっき、私は目の前の怪物を撃退すべく対人魔法を唱えようとした。

 が、奴の右手に握られた工具のような…何かが私に向けられた瞬間。

 

 冷たい風が体を通り抜けたような感覚。

 その直後、目眩、頭痛、平衡感覚の喪失。

 

 間違いない、あれは「呪詛カース」だ、呪詛カースの魔法が私の体を貫いた。

 おぼつかない足取りだったが、それでも必死で逃げようとしたが

 家の奥へ奥へ追い込まれていった。

 

 怪物はゆっくりと、あえて泳がせるように、私を追い詰めた。

 その顔に目以外の器官は無い。

 だが怪物は確かに、笑っていた。


 やがて逃げ場はなくなった

 最後に逃げ込んだ書庫

 お気に入りのランプはいつの間にか割れていた。


 私は組み伏せられ、手足の自由を奪われた後、

 怪物は荷物ように私を肩に担ぎ上げた。


 これから自分がどこへ連れられるのか

 私には知る由もなかった。


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