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すきなのに

作者: 深月


____________...


なんでかな?

こんなに好きなのにうまく伝えられないの。

私のこの思いはどこにむかっているのかなあ?


..._____________________


始まりはただの平凡とした1日にからだった。

私は昔から特別モテるわけでもなくて、普通の女の子だった。

好きな人とか好きになってくれた人とかはいたけど、お付き合いまでは進まずこの高校2年までを過ごしてきた。

高校生になったら恋人できるかな?と淡い期待を持っていた1年も終わり、もうこのまま卒業していくんだろうと思っていた。

そう、あのときまでは…。

「ねぇ、美亜。深瀬くんだ」

「ぁ、あの3組から来た?」

そういいながら佳奈が指差したほうを振り返ってみると、そこには机に寝そべっている一人の男の子がいた。

この学校は1組から頭のいい順にクラス分けしていて、進級するときでさえめっなことがないかぎりはクラスが変わることはない。

クラスによって校舎の場所もばらばらなので同じ学校の同じ学年といえど名前も知らないこともあるし、顔さえ見たことのない人もいるのだ。

「まさか本当に1組これるとわね~」

「ね。やるじゃん、深瀬くん!佳奈、見る目あるね」

「でしょ~。まあもう過去のことだけどね?」

私たちは彼のことをよく知っていた。

なぜなら佳奈の元好きな人が深瀬くんだからだ。

1年の中ごろに二人は知り合い、かなは即恋に落ちたらしい。

いつも深瀬くんのことを聞いていたのでどんな人かどうかはよく知っている。

「もういいの。彼は一人の女の子に夢中になるような人じゃないって分かったし、今は別の人に夢中だからね」

「あ~翔さんだっけ?」

今は翔さんに片思いしている佳奈でも本当はどうかなんて私には分からない。

佳奈と深瀬くんは気がとてもあったらしく、とても仲がよかったみたいだ。

その分、諦めるのもずいぶんと時間がかかった。

最後なんて無理やりに翔さんがすきと決め付けたようなものだった。

「そう!昨日も翔さんと2時間も電話して・・・って深瀬くん起きたよ!」

机からむくっと起き上がった深瀬くんはしばらくボーっとしているみたいだった。

クラス替えがないということは1年のときの友達とはみんな離れてしまい彼は今このクラスに親しい人がいないのだ。

「ね、美亜。ちょっと話しかけにいこうよ」

「えぇ、佳奈だけでいっといでよ」


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