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過ぎ去る時間は人の夢のよう
別にこの世界が嫌になったんじゃなくて
ただなんとなく自分の生きる場所が見つからずに
きらびあかな雑音の渦の中を
静かに眠る光の砂粒を指の隙間からこぼしながら
夜空に輝く虹の架け橋を見つめていた
私がなにもしなくても時代はその時を刻み続ける
一年前の私は何をしていたんだろう
今の私は何が変わったのだろう
なにも変わっていない私が鏡の中に写っている
昔の私と今の私
時の移り変わりは
人が夢見た幻
この先も人は儚い幻の海を泳ぎ続けていくのだろう
いつかおぼれて暗い海の底の沈むまで




