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赤い花
腐海の海に沈む三日月は赤い煙とともに悲鳴を上げている
裸足の足に絡みつくヘドロの海は青い瞳が除いている
風に舞うスカートの裾には
この世に生を受けなかった
迷い子の干からびた手が纏わりつく
絶望も感じない
希望も感じない
信じるものもない
心の欠片が少しずつ消えていく
形骸となった私の体を誰か壊してください
土に還ってあのゴミの山に咲く
小さな赤い花になりたいのです
この汚い世界を見渡す目もなく
厭らしい罵詈雑言を聞く耳もなく
悲しみにくれる悲鳴を出す口もなく
ただ、あなたに綺麗だと言われたい




