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紺碧の血
崩れかかった幽霊を映し出している目の前の鏡
こぶしで殴りつけた
鏡は大きな音とともに僕の体の一部を剥ぎ取っていった
飛び散る鏡の破片の中に混じって
僕の紺碧の血が深い海の底よりも冷たい光を放っている
鏡に映る僕の姿はぼさぼさの髪と目の下に出来た隈
生きているのか死んでしまったのか
今はどうでもいいことだ
手から流れ落ちる血が洗面所の白い空間を腐敗させていく
この体からすべての血が流れ出したら
次は何が流れ落ちるのだろう
助けを呼ぶことは当の昔に壊れた
光を求めることはもう体が拒絶している
このまま、崩れゆく体をひびの入った鏡で見続けていくだろう
歪んだ自分にあざけ笑いながら




