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忘却の彼方の私

春の暖かさがみんなのコートを剥ぎ取っていくのに

私はまだ分厚いコートを羽織って震えています

この世界の端から落ちてしまった私には太陽の温かな光が届きません

すでにからだは氷に閉ざされ

心も冷え切っています

何も感じることができません

何も考えることができません

何もできない私はただうずくまっているだけです

誰かが助けてくれることを願っていたのははるか昔

今は誰も来ないことが普通だと思うようになりました

人として生きるとか温かい心とか

すべて忘れてしまいました

生きていることさえ忘れてしまいそうです

存在すらないのかもしれないと

けれど、同情はしないでください

同情は何の助けにもならないということを痛いほどわかっているつもりです

私は何でここにいるのでしょう

ここはどこなのかもわからなくなっています

私にはもう言葉しか残っていません

言葉だけが私の姿

いつかは言葉も忘れて

私が本当にこの世から消えることになるかもしれません

そうしたら皆さんは悲しまないでください

だってそんなことはこの時代のほんの一瞬の出来事に過ぎないから

あってもなくても時代は変わらないのです

私は誰なんでしょう


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