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理由

私は今生きていることを実感できる

それは彼の贈り物のお陰

生きている証が知りたくてリスカしていた私

そんな私に彼は中華包丁をプレゼントしてくれた

血を見たかったらこれを使ってごらん

二度と見なくてもいいぐらい生きている証が見られるから

そう言う彼の指は五つまでしか数えられなかった

いつまでも眠っていたいと言ったら

よく切れる剃刀をプレゼントしてくれた

これを首筋に当てて切ってごらん

生暖かい血が流れてすぐに眠れるよ

永遠に目覚めることの無い眠りに

そう言う彼の首筋にはぱっくりと割れた傷口があった

人と会うのが嫌いと言ったら

彼はピカピカに光ったフォークをプレゼントしてくれた

これでその瞳を抉り出せば人の存在が消えてしまうから

そう言う彼には瞳が無かった

そんな彼の形骸を見て私は思った

私はなぜ生きているのか

それはただ・・・彼のようになりたくないと気付いたから

幻覚の中にいる彼の声がいつも私を黄泉の世界に引きずり込もうとしている

それから逃れるために私は生きている

それが私の生きる理由

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