生徒会長!?
「お疲れ様でーす。」
扉を引いて部室に入った。
「しぃちゃん、おつおつー。」
あのラジオの日から、佐倉先輩に、しぃちゃんと呼ばれるようになった。
その場かぎりの呼び方だと思っていたので、まぁそこそこ嬉しかった。
「日向先輩はまだなんですね。」
「ひなちゃんは生徒会のお手伝い。」
「先輩は行かないんですね。」
佐倉先輩が斜め下をみて、少し苦そうな顔をする。
「たぶん、後でわかるよ……」
?
まぁ、いいか。
特にやることもないので書類棚に手をのばす。
「これ、去年の活動日誌とかみててもいいですか?」
「いいよー。」
前年度の活動日誌に手を掛けようとしたとき、ドアが開いた。
「おつかれさまー」オツカレー
日向先輩だった。
「お疲れ様でーーーーー」
いいかけたとき、日向先輩の後ろをついてくるように、部室に入ってきたのは見覚えのある顔だった。
「歩。ぼさっとして、明日の課題は終わってるの?」
黒髪、高身長、キリッとした目付き。入学式でみたことがある。生徒会長の神崎未来だ。
「後でやるよぉ、未来には関係ないでしょ。」
「関係ない?」
声色が強まる。
「……」
佐倉先輩が目線を逸らす。
「あなたが一年生のときに、留年の危機から救ってあげたのが誰か覚えてないの?」
「はぁー。はいはい、すみませんでしたー。未来様どうかお慈悲をー。」
「二人とも、そのやり取り今年だけで49回目だよ~」ダヨー
え?もしかして…
「あの、もう一人の部員ってもしかして神崎先輩なんですか?」
「そうだけど、どちら様?」
「未来に前、言ったじゃん。1年生の新入部員、椎名 丸ちゃん。」
「椎名 丸です、よろしくお願いします。」
「ああ、それは失礼。でも、あなたもかわいそうね。」
蔑み、哀れみの目線を向けられたが、
やっとまともな価値観の人間が来てくれたことに感動した。
……そんなことを考えていたら、佐倉先輩と神崎先輩の言い合いが再度白熱しだした。
これはどうするのが正解なのか……
そんなとき、日向先輩が近づいてきて、私に耳打ちする。
「ひなが、面白いもの見せてあげる」ワラ
日向先輩は二人の横に入って言った。
「ほんとに未来ちゃんって、さくちゃんのこと大好きだよね~」ラブ
……………
……………………………
「……は?なに雛子?全然そんなことないんだけど?なに?なに好きって?」
流れ変わったな、おい。
「未来ちゃん、さくちゃんのこと大好きだもんね~」ラブ
……神崎先輩!?
すごい髪の毛いじるじゃん!?
めっちゃ顔赤いじゃん!?
どこに視点置けばいいかわかってないじゃん!?
なにか口をもごもごさせ……
「……ンー!!」
顔を抑えて部室から出ていってしまった……
「あぁ~ん、ひなちゃんありがと~。」
佐倉先輩が、日向先輩に抱きつく。
「よしよ~し。ひなは、さくちゃんのこと大好きだからね~」ラブ
……もしや、影の主導者は日向先輩なのか?




