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3話 高知能生命体'人間'異世界送出部屋

 結局俺は天使の怒りを和らげるために、ひたすら平謝りをした。

なかなか怒りはおさまらなかったので、日本の最終兵器である、「Japanese DOGEZA」を披露したらお許しをもらえた。


 めっちゃ爆笑してた。

 やっぱこいつのツボがよう分からん。



 「で、結局ここってどこなんですか?」

天使の笑いが落ち着いてきたみたいなので聞いてみた。

 「あ、そっかー、言ってなかったですねー。

忘れてましたー」


 いや忘れてたってアータ…

全く反省のなさそうな顔でテヘペロしてやがる。

 チクショウッ!!かわいいッ!!!


 「ここは第536番高知能生命体'人間'異世界送出部屋です」


 ………ん?


 「あなたはーあなたの暮らしていた世界から、

ここを経由して異世界に行くんですよー」


 まぁ長ったらしい名前だったが、ここは異世界モノでよくあるチート貰ったり女神様がいたりする場所なのだろう。


 「あれ、そういえば女神様とかいないんですか?」

 「いませんよそんなん」

そんなん!?

 「ハイ、変な質問してないでちゃんと私の話聞いてくださいねー、死んでも知りませんよー」

 あ、向こうの世界の説明かな?

いまさらながらテンション上がってきたな…!


 「えー向こうであなたにやって欲しいことは

魔王退治でーっす」

 あーやっぱいんのか、魔王。

 「じゃあ俺が異世界の勇者としてカッコよく魔王を倒せば無事ハッピーエンドってことだな!」

 「いや無理っすよ」


 え?


 「えっとー……」

 「あんたにゃ無理っすよ」


 ハッキリ言ったなコイツ!


 「なんでだよ!なんか、強いチートとかくれるんじゃないのか!?それで戦えば…」

 「そんなものありませんよー」

「うえぇ!?」

 

 え?じゃあこのまま異世界いかせられんの?

このままじゃ簡単に死ぬよ?


 「最初の方はそんな制度もあったらしいんですけどー、天界の神具とかそういったものも無限にあるわけじゃないですからねーぇ」


 「え?俺の前にも何人か異世界にいってんの?」


 そういやさっき536番とか言ってたな…

 

 「そすよ?つーことなんでーぇ、1人で魔王退治とか

ほーぼ無理に等しいので、向こうに行ったら同郷者探して、仲間に入れてもらってくださーい。今は結構な数いると思うんでー」


 な、なるほど…


 よくある俺TUEEE的なのは望めないってことね…


 「まぁでも、向こうに行く前にーある程度は強くしてあげますから、その後あなた次第でめちゃくちゃ強くなる可能性もありますからねー」

 天使がサムズアップしながらそう言ってくる。


 よかった、一応救済措置はあるのね。

このまま行っても倒せてゴブリンやらスライムとかだろう。

 オークだとかオーガだとか、そういったやつらに勝てるイメージが湧かないからな…


 「ちなみにどんくらい強いんですかね」

 「まーだいたい中堅の冒険者くらいですかねぇ、その人の素質にもよりますけど、最初から世界トップレベルって人もいますよー」


 それからも話は続き、俺は異世界についての様々なことを教えてもらった。

天使との会話がもうちょっと続きます。

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