2話 ドッキドキの異世界転生
本編入る前に、主人公と天使(「電柱ってw」の人)
のステータスをどうぞ。
本藤 義仲 − ホンドウ ヨシナカ 17歳
黒髪黒目の純日本人、目つきが悪い。クマも出がち。
中肉中背、ただ筋肉はある程度ついている。
家族とかにははっちゃけた態度をとるが、外では静かで、あまり喋らない内弁慶、人見知りタイプ。
メンタルはそこまで強くはない。
天使 年齢不明
腰まで伸ばした金髪のおかっぱ天使。
顔は中性的で、眉が太い。
大事なことなのでもう一度言おう、眉が太い。
表情豊かで、笑いのツボが変なところにある。
だまってれば美少女。
天使の特徴である、鳥のような羽が背中から生えており、頭の上には、蛍光灯のような丸い輪っかが輝いている。
基本天使が転生者に名乗ることはないので、名前は
出されてない。のちのち考えます。
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そこは真っ白い場所だった、
カレーをこぼせば黄ばみが一生とれないであろう純白の世界。そこにふたつの影があった。
一つはちょっとまえに電柱が腹にぶっ刺さって死んだ
地球人。
一つはそれがツボに入ったらしく、ずっと天使とは思えないような笑い方をしてる天使。
四肢を床について、神聖そうな白い床をバンバン叩きながら笑い続けている天使を、地球人が死んだ目で見下ろすという形でそれらは存在していた。
どうしよう……天使…だよなこいつ、
いやほんとにどうすりゃいいんだコレは。
もうなんか、もはや怒りとか湧いてこないわ。
人間って怒りと驚きが同時に限界を超えると「無」になるんだなー
……つか別にそんな面白くないだろ、死因:電柱って。
やっぱ人間とは笑いの感覚が違うのかね?
天使たちの間では電柱で死ぬのが定番の爆笑ネタだったりして…
いや、そもそも天使って他にいんのかな、
いるんだとしたらコイツよりまともなやつであって欲しいなぁ…
あ、動きが止まった。うわっ!?急に立ち上がるな!
…どうやら笑うのに満足したようだ。
まだ少し笑みの残った顔でこちらを見てくる。
しかし改めて見てみると怖いくらいに顔が整ってんな、
小さく形のいい鼻は高く、ぷるんとした唇は健康的な
赤さをしている。量の多いまつ毛は長く、目も大きい。
…そういや天使の目って俺らみたいに黒色なんだな、
まぁ輝きはダンチだけどな!
前にテレビで見たブラックダイアモンドに似てる感じだ、
光を反射して輝きながらも深みのある上品な黒色。
もしこの目玉をオークションなどで売れば、
最高級の芸術品としてとてつもない金額になりそうだ。
いやぁ、えらいべっぴんさんだなぁ、
でも中身がアレだからなぁ……
「黙ってれば美人ってやつか………」
おっと、声に出ちまった。
ギロッ
ひっ、怒らせちゃった。
今までにまにました笑みを貼り付けていたのに、一瞬で怒りに塗りつぶされるのが見えた。
美人は怒らせると怖い。
「おい、黙ってジロジロ見てきたと思ったら出てくるのがそんな言葉とは、どういう了見なんですかねー!
まったく!!!」
すっげぇ睨みとドスきかせてくる…天使なのに…
うん、ここは素直に謝るべきだな。