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明け星学園  作者: 秋野凛花
1-7「激闘!! 体育祭【中編】」
58/534

激闘は続く

 ──


 そのレースを校舎から見下ろす影が、1つあった。


 ひじり偲歌さいか。「Siren」という異能力を持つ、精神操作系の、異能力者。

 そんな聖は、灯子が五体満足で二人三脚のレースに出る様子を見て、ホッと息を吐いた。安心していた。……自分が手を出してしまったが、ひとまず無事な様子を見て。


「……偲歌。どうして貴方は、あの転校生に情けをかけるの?」


 そして物陰から現れる影がもう1つ。

 瀬尾せお風澄かすみ。風紀委員会委員長であり、「風月玄度ふうげつげんたく」という異能力を持つ、風を操る異能力者。


「……伊勢美灯子は、あの生徒会長……小鳥遊言葉と共に行動をする者。貴方に害を成す側の人間……。貴方が心優しいのは、昔から知っている。でも……あの者にかける情けは、普通の人とは量が違う」


 それこそ、自分と同じくらい。そう、瀬尾は言葉の外で続ける。

 それに対して聖は。


 何も言わず、笑った。

 ただ静かに、優しく。


 その表情を見て、瀬尾は目を見開いた。そしてゆっくり、目を伏せる。


「……ええ。分かったわ……貴方がそう言うのなら……」


 じゃあ私は、仕事があるから戻るわね、と瀬尾は去って行く。その背中に笑顔で手を振ってから、聖はその顔から表情を消す。

 そしてまた、窓の外を見下ろした。


「……」


 聖が何を考えているかは、誰にも分からない。


 ──


 同じく灯子を見つめる影が、もう1人。

 観客席の隅っこ。レースを複雑そうな表情で見守る少女。


「……灯子ちゃん……」


 持木心音。「Telepathy」という異能力を持つ、心を読む異能力者。

 彼女は思わず、祈るように、手を組む。

 その表情は、やはり何かが引っかかったような、そんな極まりの悪そうなものだった。





 様々な思惑が絡み合った体育祭は、まだ続いて行く。



【第7話 終 第8話に続く】

 こんにちは、こんばんは。秋野凛花です。

 前回に引き続き、話の最後のエピソードが短くてすみません……!!


 ──


 私、何気に二人三脚とかやったことないんですよね。小中高、どこにもありませんでした。

 チャ〇ンジのお楽しみ雑誌とか見ると、体育祭の時期に「体育祭の競技のコツ!!」みたいなコラム組んでくれるんですよね。で、そこに二人三脚のコツとかも書いてあるんですよ。

 ……二人三脚って、肩を組むより、腰に手を添えて走った方がいいらしいですね……!!


 ……私には関係ないけど。


 というわけで何となく漠然と二人三脚に憧れのあった秋野。こうしてキャラたちにやらせてあげられそうでワクワクしています。

 二人三脚シーンを謎に長く書いてしまったので、というか第8話は全体的に長いです。楽しみにしてくださると幸いです!!


 ──


 第8話は、体育祭編クライマックス!! 二人三脚の行方は? 聖偲歌と瀬尾風澄は? 事件も勃発して、事態は大騒ぎに。

 ……何より、灯子と心音は仲直りが出来るのか?


 第8話をお楽しみに!! それではまた!!

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