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あだーっ!!えだが あしのうらに ささった!!

初回スペシャルで二話連続投稿!

初投稿が遅れたのは絶対それが原因なんですよね。

目覚めると、木々の合間から日が差し込むのが見えた。

曽二は体をゆっくりと起こし、あたりを見回す。どうやら彼は森の中に転移させられたらしい。

周りに人は居ない。仮に人が居て、転移させられる瞬間を見られていたらそれはそれで面倒なのだが。

ゆっくりと立ち上がり、首と肩を回す。ゴリゴリと音を立てる。日頃の不摂生が祟ったかと笑った。

まあ何も問題はないだろうと思考から追いやり、歩みだす。


「自然か...」


ふと懐かしむようにそうつぶやいた。曽二は幼稚園だったか、小学校だったかの頃に親の山歩きについていったことがある。その時は夏で、頭上を飛ぶオニヤンマに目を輝かせていた。

そんな彼も今では外に出ることを面倒くさがる、サブカルにゲーム三昧な超インドア派となってしまったのだが。

しかしそんなインドア生活では味わえなかったきれいな空気が、鳥のさえずりが、今では存分に味わえてるのだ。自然もいいものなのである。


とか思っていると唐突に足の裏に何かが刺さった感じがした。

服装は部屋に居た時のままである。黒のTシャツに七分丈の黒ズボン。そして裸足である。靴なんてない。


「ピギィーーーーーー!!」

『キャーーーーーーッ!?』


裸足で枝の棘を踏みつければそれはもうかなりの痛みになる。彼は悲鳴を上げた。

それと同時に聞き覚えのない少女の声も聞こえてきたのだった。


────────────────────


「...で、お前も転移させられたわけね。」

『そ。変な女の人の声が聞こえたと思ったら意識を失って、気づいたらアンタの中に...』


曽二はあぐらをかいて頭の中に響く声と話す。

頭の中にいる少女の名は天音天馬(あまねてんま)。なにやら女神と名乗る存在に曽二の体に憑依させられたのだとか。

なぜか彼女は憑依するという形での転移になっていたがその理由は分からないらしい。理由といえばと口を開いた。


「思えば、俺らはなんで異世界に転移することになってんだ?」

『...分からない。何かしら目的みたいなものはあるんだろうけれど...』


彼女にも分からないらしい。まあ、曽二の時も神の気まぐれで選ばれたとしか説明がされなかったのだが。

とここで曽二は一つ確認すべきことに気づいたようで、天馬に問いかける。


「というか、俺の中にいるってことは天馬には考えることが筒抜けになったりすんのかね?」

『それはないと思う。だって、アンタが何を言おうとしているのか分からないもの。』


どうやらそういうことを考えても天馬に伝わることはないらしい。それならばよかったと曽二は胸をなでおろした。


「てことは、俺が天馬に話しかける時いちいち声に出さにゃならんの?」

『そこも大丈夫だと思う。念話?に近いもので会話できるみたい。』


念話。よくテレパシーというものがアニメにあるものだがそれの感覚とはどういうものだろうか。

その女神からは、見えない糸電話をイメージするよう説明されたとは天馬の談。

まあ、自分の中にいる彼女と会話するのだからどう糸電話を繋ぐべきか分からないのだが。

とりあえずは自分の耳に、見えない糸電話の先を付ける感じで試してみることにした。


「──────」

『...えっと、何それ?』

『お、うまくいった。』

『いやうまくいったのはいいんだけど、さっきの言葉の意味って何?』


どうやら成功したらしい。内心口笛を吹いた。ちなみに先程の念話で曽二は『ちくわ大明神』と発したのだ。本当はとある愛が暴走したコピペを発そうとしたが流石にすべて覚えてはいないのでやめておいた。


『とにかく、よろしくな!』

『こちらこそ。変な所に来ちゃったけど…まあ、よろしくね、曽二。』


かくして、頭の中にいる奇妙な相方的ポジションとなる少女、天音天馬と出会った曽二であった。


────────────────────


ある程度歩いたところで森を抜け、道が見えた。

こういう時は、道に沿っていけば町に着けるのだ。

曽二はずっと裸足で歩いていたので足の裏が痛いし、土がつくしでもううんざりだった。

それで町に着いたらとにかく靴を買おうと思っていた。


「…ん?」


後ろから何やら音が聞こえてきた。振り返れば幌馬車が曽二の進む方向に走っている。轢かれてはいけないので少し横に退けるとその馬車は止まった。そして中から髭面の男が出てくる。


「ほれ、乗んな。」

「…?」

『多分だけど、アンタ捨て子か奴隷かなんかかと思われてるよ。』


曽二は何故男に乗るように促されたか分からず首を傾げていたが、天馬に言われて気づく。

そう、裸足に薄着で道端を歩いているのだ。となれば捨て子か奴隷と間違われてもおかしくはない。

その誤解のおかげで町に連れて行って貰えるのだが、曽二は何となく悔しさを覚えたのだった。

Aigi’s Talk

というわけで連続投稿完了!

書き溜めも底を着いたァ!

ということでまたしばらく次話の投稿まで時間がかかります。

ちなみにタイトルにもネタが仕込まれていたりするんですね。

ばかにしている!!


タイトルを元ネタっぽくスペースを挿入しました!

ファミコンゲーっぽい文体って難しい。


感想評価等あればよろしくお願いいたします!

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