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41.1(番外編) 各キャラのレベル

 この世界で自分のレベルを知るためには、教会に行って祈れば、信託の女神が教えてくれる。


 ただ、これだけでは自分しかレベルが分からない。

 自分の今のレベルを他者に伝えることはできるが、レベルを偽って、ウソをつくこともできる。


 レベルが高いと、戦闘を伴う冒険者ギルドや騎士団などで重宝され、就職に有利になるので、レベルを詐称することは、実益を伴うメリットがあった。



 もっとも、これではレベルの詐称が相次いで、ろくなことにならない。


 そこで教会で追加のお布施をすると、自分のレベルを公的に記した文章の発行を行ってくれる。

 この文章の発行は、信託の女神が関わっているので、人間によって勝手に改ざんできないようになっている。


 この文章を他者に示すことで、正確に今の自分のレベルを申告することができ、それを元にして、就職での有利不利なども決定されていた。





 さて、本来であれば他者のレベルを知るためには、教会発行の文章が必要になるが、俺は竜神様であり黄金竜。

 半身が、この世界の神々の頂点に君臨している存在なので、信託の女神にお願い(めいれい)すれば、他者のレベルを知るなんて簡単にできた。



『ヒエーン、本当はダメなんですよ。勝手に他人のレベルを教えるのは、規則違反なんですよー』


「何言ってやがる。黄金竜(オレ)はこの世界で一番偉いんだ。黄金竜(オレ)の言うことに、いちいち口答えするな。ほら、とっととリーリャたちのレベルを教えろ」


『お、横暴上司―!』



 信託の女神が泣くが、そんなものは知らん。

 信託の女神は折れて、俺にリーリャたちのレベルを教えてくれることになった。




『クレイ・アルセルク様、黄金竜様のレベルは世界いちぃぃぃーーー!』


「それはもう聞いたからいい、次だ次」



『リーリャ・アルセルク、レベル72。

 黄金竜様の眷属のため、レベル上限の規制が解除されています』


 リーリャのレベルは72か。

 高い方だな。


 ちなみに、黄金竜(オレ)の眷属になっているのは、例の黄金竜印の不老不死の薬のせいだ。

 あれには黄金竜(オレ)の血が入っているので、飲めば自動的に、黄金竜(オレ)の眷属扱いになる。


 ついでにレベル制限ウンタラというものだが、この世界の人間は通常レベル99までしか上げることができず、そこから上のレベルに行くためには、特別な条件を満たさなければならない。

 黄金竜の眷属は、制限を解除するための条件に当てはまった。





 それから、信託の女神は、皆のレベルを告げていく。


『アイシャ、レベル57。

 黄金竜様の眷属のため、レベル上限の規制が解除されています』


『ルーク、レベル62。

 黄金竜様の眷属のため、レベル上限の規制が解除されています』


『ウラド、レベル66。

 黄金竜様の眷属のため、レベル上限の規制が解除されています』


『エリック、レベル99

 レベル上限であるため、これ以上レベルが上がりません。

 エリックは神の加護(チート)を受けているため、生まれた段階でレベルが99に固定されています』


『スティーブン、レベル92』



 領地の子供たちのレベルが軒並み高いのは、不老不死の薬の効果があるためだ。


 そしてスティーブンのレベルが、俺が思う以上に高かった。

 とはいえ、ほぼ上限間近なので、スティーブンがこれ以上劇的に強くなることは、もうないだろう。



 あと、エリックって誰だっけ?


『スティーブンの息子で、クレイ様はトニーの愛称で呼んでいます』


「なんだ、トニーの事か。”エリオス”なんて言うから、誰か分からなかったじゃないか」


『……』


 信託の女神がなぜか無言になったが、理由が分からないな。



 それにしてもトニーの奴は、異世界転生特典で、レベルがカンストしてたんだな。

 例の疫病の時はピンピンしていたので、不老不死の薬を飲ませずに放置していた。


 しかしレベル99だけど、レベルが少し下の父親に、いつも摸擬戦で負けていた。

 不老不死の薬を飲んだ後の子供たちにも、負けてばかりだった。


『エリックはレベル99ですが、成長補正が著しく低いため、レベルに比べてステータスが低くなっています』


「あー、それはお気の毒様だな」


 信託の女神はレベルを伝える仕事をするが、ステータスの値までは教えない。

 教えはしないが、職務上、ステータス値まで把握していた。






 あとは、ここ最近知り合った連中のレベルも聞いていく。



『フランソワーズ・ゴールドサックスマン、レベル13』


 幼女伯爵令嬢は、極端にレベルが高いわけでなく、至って普通のレベルだ。



『コクセン、レベル27』


 気が付いたら、ウラドの妻に収まっていた例の女性。

 一般人よりレベルが高いが、特別高いって程でもない。



『ニール、レベル32』


 男前の女性で、元冒険者。

 冒険者をしていたとあって、レベルはそれなりに高かった。

 とはいえ、一般人中で強い部類に入るって程度だろう。


『ケイト、レベル30』


 こっちはニールの同性の恋人だ。

 ニールとは幼馴染と言っていたので、レベルが近いな。



『ハンス、レベル32』


『トリス、レベル28』


『マリーアントワネットスカイレットオードブルメインディッシュアンネローゼハインカサンドラエカテリーナエレクシア……、レベル27』


 これは俺の領地にやってきた、冒険者PT『ゼフィロスの翼』のメンバーのレベルだ。


 ニールたちとレベルがほぼ同じってことは、冒険者としては、それなりに有望な連中なのだろう。





 あと、適当に気になった連中のレベルも、聞いておいた。



 まずは、勇者PTのメンバーたち。

 勇者レベル36、剣士レベル28、魔法使いレベル32、ヒーラーレベル18。


 ヒーラーのレベルだけ極端に低いが、それ以外は一般人より強いってだけのレベルだ。


 そんなので、果たして魔王を倒せるのだろうか?

 俺は全く気にならないので、この連中が魔王に負けても、どうでもいいな。



 そしてデナント王国に出没中の魔王のレベルは67。


 あの魔王は、デナント王国一国とだけ争っているローカル魔王なので、魔王にしてはレベルが低い。

 ローカル魔王のレベルは、大体65~90が一般的なので、魔王の中でも最弱の部類だろう。


 ただリーリャやスティーブンより、レベルで負けている魔王だが、魔王には闇の衣と呼ばれる特殊な防御能力があり、これによって一般人ではダメージを与えることができないようになっている。


 勇者の持つ聖剣を使うか、あるいは俺みたいな闇の衣なんて関係ないって次元の、ステータス差がないと倒せない。


 ちなみに、魔王のレベルや配置に関しては、魔神と呼ばれる神が取り仕切っている。

 もちろん、これも黄金竜(オレ)の部下だ。



 そして、そんな魔王の下にいる幹部たち。


 リーリャンが瞬殺した悪魔ゲーハは、レベル48。

 ルークンが倒した翼将ガーフィッシュは、レベル51。


 ローカル魔王の部下なので、レベルもその程度だ。


 ただ、勇者PTよりはレベルが数段上なので、あのヘボ勇者が戦っていたら、あっさりヤられてただろう。


 まあ、勇者はゴキブリ並みの生命力があるので、殺しても不死身のアンデッドのごとく、何度も生き返りかねない怖さがあるか。




『魔の大森林の世界樹、レベル372

 黄金竜様の眷属のため、レベル上限の規制が解除されています』


 そしてこれは、例のヒール事件の後に、勝手に生えていた世界樹のレベルだ。

 生後数年なのに、レベルが300越えている辺り、世界樹補正は凄い。


 ただレベルが高くても、本体に戦闘能力が全くないので、どれだけレベルが高くても、あまり意味がないけど。




『上位神……対象の存在を認識することができません』


 そして上位神に関しては、こんな答えだった。


 まあ、あいつはこの世界とは異なる、別の世界に住み着いている神なので、信託の女神では、見つけることができないのだろう。


 なんて俺が思っていたら、突然頭の中でザザーッという、ノイズの音が聞こえてきた。


『警告、対象の存在を認識することは禁止されています。

 警告、対象の存在を探知することは禁止されています。

 警告、対象の存在を……ザ、ザザザーッ』


 その後、信託の女神が壊れたアナログテレビみたいな音を出し続けた。


「ヤバイ、信託の女神が壊れた」


 どうしよう、叩けば直るか?

 昭和のテレビだと、直ることもあったんだけど。



 そんなことを思っているうちに、ノイズは消え去った。



 ただし、


『あれ、私は一体何をしていたの?

 クレイ様に何か聞かれた気がしたけど、何も思い出せない』


 信託の女神は正気に戻ったが、直近の記憶を消されていた。



 上位神って性格はあんなのだが、能力に関しては本物だからな。


 引きこもりゆえ、自分のことを知られたくないからって、女神の記憶を改ざんするのはどうなんだろう。

 能力の完全な無駄遣いだな。

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