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9 雅人と華恋ー1

「ねぇ、お名前なんて言うの?」


「まさと」


「まさと君かぁ。何歳なのかな?」


「5さい」


 公園にある砂場で無計画に穴を掘る。スコップを持つ手とは反対側の手を大きく広げて見せた。


「へぇ、自分の歳ちゃんと数えられるんだ。偉いね~」


「別に…」


 隣にいた女性が頭を撫でてくれる。その行為から逃げ出したくて滑り台の方へと駆け出した。


「まさと君、足も速いんだね」


「……んっ」


 距離を置いたがその行動が原因でまたしても話しかけられてしまう。名前を呼ばれながら。


 何をしても何を喋っても笑って話しかけてくれる女性。その隣には自分と同じ歳ぐらいの女の子もいた。




「……ふぁ~あ」


 目覚まし時計が鳴る5分前。自らの意志で起床する。体を起こすとベッドの上であぐらをかいた。


「またこの夢か…」


 今までに何度も同じ意識に飛び込んだ経験がある。その最多が知らない女性と遊んでいる今回の内容。


 登場人物は知らないが遊んでいた場所には覚えがあった。小高い丘を貫くように大きな土管が横から突き刺さっていた公園。空洞の入口から中を覗いていた記憶がある。反対側には小さな女の子が屈んでいた。


「……懐かしいなぁ。今もあるのかな」


 恐らく小さな頃に経験した記憶なのだろう。物心がつくかどうかぐらいの出来事だった。

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