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ほんと臭いうざい

初めての投稿です。

俺はアレクサンダー・フォーレスト、フォーレスト王国の第2王子だ。

最近7歳になったのだが、気づいたことがある。

それは、思ったことと反対のことを言えばだいたい周りの反応が良い、ということだ。


どうやら俺は性格が悪いらしい。

亡くなった母上になんども言われたから、さすがに自覚している。

もっと幼い頃は思ったことをすぐに口にしちゃうからほんとにひどかった。

兄上を何度も泣かせた実績がある。


兄上と俺は同い年で、兄上は王妃の、俺は側室の息子だ。

兄上も王妃も良いやつだとは思うが、逆にそれがうざい。

なにきれいごと言ってんの?ってなる。

こんな息子だから側室の母上は早死にしたのかもしれないが。



今日は王妃主催のお茶会だ。

ほんとくそめんどい

もちろん兄上もいる。

ほんとくそめんどい

他にも高位貴族の令息令嬢が来るらしい。

ほんとくそめんどい


まあクソガキが近寄ってきたら全部兄上に丸投げするつもりであるが。




「……。是非楽しんでくださいね。」


王妃の長ったるい挨拶がやっと終わった。



「第1王子のジークフリート・フォーレストだ。よろしく頼む。」


となりにいる兄上が群がる令息令嬢に挨拶している。

兄上は俺様風の黒髪黒目のまだ幼さ残るイケメンだ。

まあ俺の方がイケメンだけど。

俺は金髪金目でキラッキラだし。


「第2王子のアレクサンダー・フォーレストです。よろしくお願いします。」


はい、これでさりげなく兄上から離れれば完璧だろ

群がる鯉のほとんどは第1王子の兄上の方に残るだろうし



さりげなく離れたのにも関わらずついてくる令嬢がいるんだが、これはなにごとか


「私はフィンダー侯爵の娘、フローラ・フィンダーですわ。フローラとお呼びくださいな」


なんだこのくそアマ

いかにもプライド高そうでうざいんだが

てか、香水臭すぎ


「よろしくお願いします、フローラ嬢。君はとても良い香りがするね。」


ほんと臭いうざい


「ありがとうございます。実は我が公爵家で育てたバラを使った香水なんですよ。とてもすてきな庭園なので、是非見に来てくださいな。」


うーわ、超行きたくないんだが

てかそれバラの香りだったの?

臭すぎてわからんかったわ


「はい、是非。」


我ながら後悔でしかない言葉だわー


「王宮にもすてきな庭園があると聞きましたわ。アレクサンダー様、私、見てみたいです。」


は?

なに俺のこと勝手に名前で呼んじゃってんの?

うっざ

でも、そろそろ兄上に飽きた鯉どもがこっちに群がってくるかもしれないから、庭園に抜け出すのは賛成d…


え?

なんかいきなり手握ってきやがったんだがこのくそアマ

貴族の教育うけてないのかなこのくそアマ

てかなにより手汗やばいんだがこのくそアマ


「はい、僕でよければ案内しますよ」


よし、これでさりげなく手を離してと

うーわ、手が気持ち悪い洗いたいんだけど

許さん手汗女

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