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異世界物語〜銃を添えて〜  作者: 八橋響
16/38

二度目のクエスト受注〜夢を添えて〜

こんにちは!1時間ちょいで書き足しました!

例のごとく(以下略

短いですが、よろしくお願い致します。

 防具屋を後にした俺たちは、宿の予約と冒険者に必要なアイテムを揃えるために商業通りを歩き回った。

 着ている防具が冒険者らしいものに変わったお陰か、周りから視線を感じることは無くなったので、かなり歩きやすくなった。

 防具を買い、残金は銀貨7枚と銅貨30枚になったが、冒険者用のアイテムなどは銀貨1枚もあれば足りるそうでサクッと買ってきた。

 といっても、昨日のゴブリン洞窟である程度のものは揃っていたので、ポーションや干し肉といった消耗品、魔物の胃袋を利用して作った革の水袋等を購入した。銅貨60枚ほどの出費だ

荷車も一台購入しようか迷ったが、ゴブリン討伐のように洞窟に潜ることも中々無いと思ったので辞めた。


 次に、宿屋。基本的に宿屋は短日の宿泊から10日間20日間30日間の4つに分けられているらしい。一泊の料金は宿屋によってまちまちらしいが、ここの宿屋は10日で銀貨2枚と通常の宿屋よりも高い設定になっている…らしい。ただ部屋も個室の部屋で綺麗に整えられていた。朝食付きでこの値段で、大通りも近いことから俺はこの宿屋───“蒼の月亭”に決めた。


 女将さんは全体的に少しふっくらとした、何というかおっかさんって感じの人だった。

陽気で包容力がありそうだ。物理的な意味でも。

 女将さんにここの宿に泊まる旨を話し、銀貨2枚とチップとして銅貨10枚程渡した。

気を良くした女将さんは、自己紹介を始めお互いに自己紹介を済ませる。

どうやら、女将さんの名前はエマさんと言うらしい。実に若い時は綺麗どころだったんだろうなと思わせる名前だ。

 これから宜しく、と言われ俺たちは宿を出た。


「あ〜あ、これでリョウも宿屋泊まりかぁ〜。ざんねぇん」

「いや、良いことだろ?女性が寝てるところに男なんて置いとくもんじゃないしな。そう思いますよね?アリアさんも」

 リーシャが本当に残念がっているのかどうかもわからないトーンで話しかけてきたので、そのままアリアさんに流す。

「えっ?ああ…、えとそうですね。でも私もちょっぴり残念です…。リョウさんともっとお話ししたかったですし…」

 と、意外な答えが返ってきた。

それだけ信頼してもらってると言うことだろうか。そうなのであれば嬉しいことこの上ないが。

「僕なんかのお話でよければいつでもお相手しますよ。…っとそろそろギルドつきますね」

 少し寂しげにしているアリアに笑顔を向け、ギルドに入る。


 昨日晩の賑わい具合からすればかなり人は減っているように見えるが、それでもまだまだ人は多く出入りしている。相変わらず昼間から酒を煽っている冒険者もいる。

 テーブルの間を縫いながら、受付と移動すると見知った顔が受付にいた。

「こんにちは、ルイさん。クエストを確認しにきました」

「やっほぉ〜、ルイ〜。昨日ぶり!」

「いつも大変だね…。お疲れ様ルイ」

「いらっしゃいませ、リョウさん。二人ともいらっしゃい」

 完璧な笑みを浮かべた、アリアとリーシャの友人であるルイ。

今日も見惚れるぐらいの美しさだ。

「それで…クエストの確認ですね?そちらは、隣にあります“クエストボード”に張り出されているDランクのクエストを剥がして持ってきていただければ大丈夫ですので、確認してみて下さい」

「あっ、そうなんですね。お仕事の邪魔をしてしまって申し訳ございません、持ってきますね」


 受付を離れ、隣に壁に貼り付けてあるクエストボードなるものを確認する。

俺のイメージでは乱雑に張り出されているものだと思ったが…、意外と綺麗に並べられていた

 上の方から順にAランク、Bランク、Cランク…と並べているようで、クエストの紙の左上に赤字でA、B、Cといった風にランクが書き記されていた。

 Aランクを少しみてみると…

 “グリフォン討伐”や“フェンリル討伐”などと言った、元いた世界で伝説とされていた魔物の討伐依頼が出されていた。

 いつかはここまで登りつめたいものだ。視線を落とし、Dランクのクエストを確認する。

 “オーク討伐” “マルティアまでの護衛”“ガルーダ討伐”“ダイアウルフ討伐”“アリシアの森奥地カコの実採取”“ガルーダの卵採取”etc…

 Aランクをみた後だとかなり見劣りしてしまうぐらいのものだが…ただそれでも強力なモンスターだらけだろう。


 これらの中から、一つ選んで受注するわけだが…さてどうしようか。

とりあえず、二人の意見を聞いてみよう。

「これの中だったら、どれが良いかな?」

「ん〜…私たちもそれなりには討伐クエストもいけるよぉ〜?昨日は何もできなかったし、今回は討伐クエストやりたいかなぁ…ダイアウルフかオークが一番やりやすいかなぁ〜」

「うーん…。私は採取クエストを受註したいかなぁと…。カコの実採取でしたらついでに色々採取もできそうですよ?アリシアの森奥地は、質のいい物沢山ありますから」

 見事に二つに意見が割れたな。

俺としても、できれば討伐クエストが良いかなぁとは思っていた。

Dランクのモンスター相手にどの程度まで自分の実力が通用するのか…確認したいって言うのもあるからな。

 ただ、アリアさんの意見も無下に出来ないし…。

悩みどころだなぁ…


「おい、決まってねぇなら退いてくれ」

 どれにするか吟味をしていた所、他の冒険者の邪魔になってしまったようだった。

「ああ…申し訳ございません、どうぞ」

 俺が立っていた場所を譲り、チラリと冒険者を見る。

20代後半ぐらいだろうか、顔立ち的にその年齢に見える。

背中には大斧を背負っており、全身を鎧で固めていた。

その男はちょうど俺たちが見ていたオークの依頼を剥がすと、そのまま受付の方へと歩いて行った。


「あぁ〜、オーク取られちゃったぁ…」

 お肉…と呟くリーシャをよそに、クエストボードの前に移動をしクエストの紙を外し受付に持っていく。

「ルイさんこれをお願いします、可能ですか?」

 ルイは少し驚いた顔をさせたが、すぐに通常の笑みに変え、“二つ”のクエストの紙に判子を押した。「アリアさん、リーシャ。この二つのクエストにしましょう!」

 アリアとリーシャも、二つという言葉を聞き多少驚いた様子を浮かべたが、内容を聞くと二人とも笑顔になった。

 ネトゲとかもやっていた時期があったが、その時複数のクエストをまとめて受けたりする事もあった。それにならって今回は二つのクエストを受けることにした。

 討伐をしたいというリーシャ。採取がいいと言うアリア

その二つの意見を合わせて───

 

 俺たちは、ガルーダ討伐とカコの実の採取クエストを受注する事となった。

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