from桜to母:姉が大変だ
予告通りに空いてしまった…すいません。
今回は進まないです。
「あれ?」
学校の保健室で匠の手を振り払って、それで、なんで家の前にいる?。どういう状況だ?
脳内で色々考えながらとりあえず家に入る。
幸い家には誰も帰っていない。それがいつものことなので半分無意識に米を研いで炊飯器にセットする。それから部屋に帰った。とりあえず眠ろう。疲れたし気持ちの整理は出来ないけど、時間が何とかしてくれる所も多少ある筈だ。目を瞑って意識が途切れるのを待っていよう。
「目を瞑れない…?」
ダメだ。またしてもあの声と光景がフラッシュバックする。心臓がバクバクと聞こえるくらいに激しく動いて胸が痛くなって、それで息が荒くなる。苦しい。もしかしたらこのまま死ぬんじゃないかとまで思って急に怖くなって体が冷える感じがしてそれで更に怖くなって…。そんな悪循環に嵌っていく。
家に帰ったら炊飯器が丁度炊けたぞーって感じになったから立ち上る湯気を想像して炊飯器を空けたら湯気と共に視界に入るふっくら白米じゃなくてなんとなく焼き色の着いたカチカチのお米だった。空焚きじゃんコレ。
姉の部屋に駆け込んでそれを教えてあげた。
「ねぇちゃーん!ご飯空焚き!」
私の予想じゃ驚いてごめんとかいってくると思ってたんだけど膨らんだ布団は微動だにしなかった。寝てんのかな?布団をめくったら目をこっちに向けてきた。
「ごはん空焚きだったん…だけ…ど…」
今の姉は朝の姉とは明確に別人だった。疲れて寝てるだけだと思っていただけにショックだった。
「何かあったんだよね?」
とりあえず探りを入れてみる。分かりやすすぎたかな?
「…。」
少し間があったけど口をあけて何か言おうとして次の瞬間には丸くなってしまった。どうやらかなりの重症らしい。
とりあえず母の携帯に連絡を入れておこう。うん。
渚の心理状況と妹のキャラを前に出しておきたかったのです。それだけなのです。