トラウマと拒絶
ホントに書くのが辛いです。ハイ。
鬱々街道まっしぐら、とまでは行かないけど辛いです。
「大丈夫ー?」
舐め腐った声で問うてくる男。名前も知らない人。怖い。
痛みを堪えながら恐怖の対象が去るのを待つ。股が痛いのは勿論のこと。裂けてるんじゃないかと思うくらいには痛い。それから体中がヒリヒリして痛む。なんて言い訳をしよう。そんな現実逃避。そうでもしないと、きっと泣いてしまうから。心を閉じた。________
____気が付くと服をひん剝かれてぬるいお湯をゆるーくかけられていた。今度はどんな意味が?
考えながら辺りを見渡すと見知った場所で見知った人がいた。ここは保健室でいるのは先生だ。嫌な夢だった?いや、あれは紛れも無く現実だった。実際体は痛いままだ。ヒリヒリしている。
「お、動いた。大丈夫か?」
先生が話しかけてくる。言葉を発しようとしてむせ返った。言葉はそのまま喉の奥へ落ちていく。
とりあえず置いてあったタオルで体を拭きその下に置いてあったジャージを着る。
「大丈夫?…なわけないよな」
反応してもまるで伝わらない。どんどんやる気がなくなる。
そこへ1人来客が。
「よ。」
広瀬 匠。コイツは小学校からの腐れ縁だ。なんでもそこそここなせるやつでちょくちょく遊んでた。いつもなら遊ぼうぜ!ってなったんだろうな。生憎そんな気分には全くなれないけど。
「ごめんな。通りかかったのに」
…思い出したくないからあまりその事は言わないでほしい。なにも言えないからそっぽ向いてベッドへ逃げ込もう。
そっぽを向いてベッドへ駆け出す。その行動が予想外だったのか匠が僕を呼び止める。
「ちょっ…おい!」
その声を聞いた瞬間に僕の体は恐怖で固まった。あの顔がフラッシュバックする。
匠の口調は決して強いものじゃなかった。けど音量が大きかった。
「…渚?」
急に動きを止めた僕を心配したのか匠の手が僕の方に伸びてくる。その手が今にも当たるとき僕の体は僕の考えを無視して勝手に動いていた。
視界がぐるりと回ってみんなの顔が見える。みんな驚いた顔をしている。その目が、僕へと注がれるその視線が怖い。更にもう半回転して目を閉じたまま走り出す。
気が付くと僕は家の前にいた。
次投稿は(いつも遅いが)結構間が空くかもしれません。