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新年の思い出
たぶん僕はこの出来事を忘れないと思う。
「もう期末テストかぁ…はぁ、ホントになんでテストなんてあるんだろうね?」
中野さんがこの話を私にするのはかれこれ数十回目だ。
「なんでそんなに嫌なんですか?」
定期テスト毎にこればっかりだからいい加減なんでそんなに嫌っているのかが気になっていたので聞いてみる。
「普通は嫌いなもんじゃない?え、笹掛ちゃんは嫌いじゃないの?」
「早く帰れるんで割と…」
むしろそんなに毛嫌いする理由が分からないだけどなぁ。
「私初めてだよ?テスト好きの人なんて。」
別に好きってわけじゃないんだけどなぁ。まぁいいか。
「それよりさ。そろそろ敬語外してくれない?やっぱ話しにくい。」
「ど、努力します」
この会話も数回目。
テストが終わったらいよいよ年末かぁ。それが終わったら高校受験。忙しくなる…のかな?
色々あったけど受験まで漕ぎつけたしなんとか学校生活も通常、とまでは行かないにしても再開できたのは二人の手助けがあったからだよね。感謝してもしきれない。なにかで返したいな。
「笹掛ちゃん!お願いが!」
年明け三ヶ日も過ぎた四日早朝、中野さんが来た。
「なんですか。」
わざわざこんな年明けから来るということは何かあったのかな?
「勉強を!教えてください!」
玄関でいきなり土下座された。




