おかしな夢と変わった体
つたない文かもしれないですがご容赦ください。
誰かに呼ばれている。
呼び出される。というか引きずり込まれる。
「えっ!?」
極彩色のトンネルを抜けて目に入ってくるのは近未来的な闘技場。自分の場違いさと一緒に何のためにココにいるかを理解する。知るはずの無いことまで。きっと他人と脳を繋がったとしたらこんな感じなんだろうなぁ。穴から落ちていく僕にマントを羽織った子は言った。
『あ、間違えた』
いかにもテキトーな感じだ。わざとらしくも感じる。マントの子は僕を見て続ける。
『ごめんごめん。『キミ』を呼ぶ気は無かったんだ。バイバーイ』
無邪気に手を振るマントの子。落ちる先にはさっきのトンネル。意識はそこで途切れた。
意識をしっかりと掴んで目をゆっくりと開く。…暗い。真っ暗と言うほど暗くは無いけどやっぱり暗い。
目を凝らして辺りを見渡す。僕がいたのは病室の個室ような空間だった。寝かされていたベッドの隣にパステルカラーのガーベラが飾られている。
とりあえずこういう時は二度寝に限る。僕は掴んだ意識を再び手放した。
目を覚ますともう日が昇っていた。視線の先に時計がある。ガーベラの隣に置かれた眼鏡を掛けて時計を見る。7時前。扉が開いて人が入ってくる。よく知っている顔だ。妹と母がこちらを見て動きを止める。
「にぃちゃん起きたの!?」
「え?あ、うん」
「お医者さん呼んだ?」
「いやまだだけど。」
母がナースコールを押して僕が目覚めたことを告げた。
「…僕寝てたんだ。」
「今更だよにぃちゃん…」
それから医師のお兄さんが来て色々聞かれて聞かされた。話を事実とするなら僕は性別が変わったことになる。全く信じられない話だ。
「…そんなに都合が良くないかぁ」
ふと、もしかしたらと思い腕を見てガッカリした。相変わらず不健康でも不審に思われるほどに白い。
「眩しい。目もそのままだ」
鏡に映りこむ光源。僕は目が赤い。虹彩だけじゃなくて瞳孔まで血の色だ。これらの体質はアルビノと呼ばれているらしい。なんでもメラニンという物質を体内で作れない体質らしい。昔お医者さんに言われた。昔からこの体質でいいことなんて一つも無かったから直ってくれていたら嬉しかったのに。
そう思いつつ自分の胸に手を当てる。男の頃よりかは柔らかい気がしないでも無いけれども誤差の範疇感が否めない。…まず分からないけど。
「実感湧かないなぁ」
この日を堺に僕の人生は大きく変わった。…らしい。
次話ですか?来年とかでは?(大嘘…であってほしい)
明記し忘れてたので書き足しときます。