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拝啓 お父さんお母さん 俺、(強制的に)村に住むことになりました。

「いやぁ~うちの村の奴が世話かけたなー。すまんすまん。」

 一匹のゴブリンが頭をかきながら俺に謝る

 ただ外見はゴブリンだがオーガみたいな角が生えていた。

「いえ村長、この者は大丈夫だと言っています。それどころかもっと村長と一緒にお酒を飲みたいとも言っています。」

 いや言ってないよ!?

 植物種と会話できると言われているエルフ、それがこのシルフィスという女性なのだが、、、。

「そーかそーかもしこの村に住んでくれるんならそれはもうみんなで毎日酒が飲めるぞ!」

「村長、この者は住みます、いえ住まして下さい、お願いします何でもしますから、と言っております。」

 言ってねーし!

 俺、拉致られたんですけど!?

 住むどころかそのことについて文句言おうとしてたんですけど!?

 ていうか「なんでもします」とか言わないでくんない!?絶対めんどくさいことになるから!

 おい!聞こえてんのか!?おーいシルフィスさーん?

 俺の呼びかけには一切応答しないシルフィス。

 もうこっちを見てくれもしない。

「おお!そうか!すんでくれるか!この村に!」

 ほら見ろ!村長さんめっちゃ喜んでんじゃん!

「ほらこれが今開いている家の見取り図と配置図だ。どれにする?さぁさぁ!」

 村長はたくさんの紙を机に広げ、催促する。

 どうすんだよ、もうこれ話できたとしても住まないとは言えないじゃん!

「村長、この者は、外でもいいと、、、」

 させるか!

 俺は触手を伸ばし紙に貼り付ける。

 家の中ならどれでもいい!コイツの思惑道理にさせてたまるかぁぁぁ!

「ほぉその家を選ぶか。お前なかなか見る目あるじゃねえか。」

 触手に張り付いていたのはメアリの部屋と同じくらいの広さの家。

 これを見るとメアリの城がどれだけ大きいのかがよく分かる。

 ふふふどーだシルフィス!ここからだとどんな顔になっているのかよくわからんがさぞ悔しそうな顔をしているのだろう?

 思わず悪い顔になってしまう。顔ないけど。

「村長、ちょっといいですか?」

 なんだ?またなんかやるつもりか?

「なんだシルフィス?」

「私もこの者と一緒に住みます。」

 What!?Why!?

 な、何考えてんの、コイツ!?

「ほう、それはどうしてだ?シルフィス。」

「私は村唯一のエルフです。この者が困った時話ができるのは私だけです。それにこの村の危機をこの者が察知した時私がそばにいないと対応が大幅に遅れてしまいます。」

 は?は?

 待ってくれ!話はどう進んでる!?

「それはそうだがこの者は大丈夫なのか?」

 大丈夫じゃない!おい!やめろ!こんな奴と一緒に居たくない!

「大丈夫だと言っています。それどころかこんな美女と一緒に暮らせて嬉しいとも言っております。」

 いや、だから言ってねーしィィィィィィ!




今回も読んでいただきありがとうございました。


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