嵐が過ぎ去った後の静けさ
パチパチと音を出す焚き火の炎。
それを囲む様に座るゴブリン3匹とオーガ1体。
城で大量にいた様に見えたのは幻影というスキル。
これが鑑定でわかった事だ。
ちなみに俺はそのゴブリンのリーダーと思われるやつの手元に植木鉢に入れられ置かれている。
ひとまず敵対はしていないが警戒しておくべきだろう。
そう思った矢先リーダー格が口を開く。
「黙っていても仕方がない。ひとまず私の自己紹介を。私の名前はブゴン。この四人組のリーダーをさせてもらっている。まず一つ、我々は君と敵対する気は無い。では何故君をさらってきたのか、それは君に我々の村にきて欲しいからだ。まぁ詳しい話は村についてからにしよう。」
村、村ねぇ。
さっきいろんな事があったせいかどうにも信じれない。
俺の中で疑心が渦巻く。
根拠は無いがなんとなく信じたくないのだ。
「ウヒャヒャヒャヒャヒャ!」
ほんの少し出来た静寂に笑い声が響く。
「おいリュウザ、下品な笑い声を出すんじゃない。」
ブゴンの注意にリュウザと呼ばれたゴブリンが反応する。
「そうは言ってもよぉ、コイツ植物種だぜ?
使えねーだろ?」
ネットリと粘着質な声でこちらを見下してくるリュウザ。
こうゆうのは無視だ無視。
関わるとろくな事にならない。
「リュウザ、私達の村は種族を問わん。それにさっきこいつは人間相手に戦っていただろう。」
「一方的にやられていただけじゃ無いのか?」
リュウザの皮肉は止まらない。
「お前コイツに失礼だぞ!」
俺の事コイツ呼ばわりしてる時点でお前も十分失礼だよ。
「ハッ強い奴が上、当たり前のことだろ?
だいたいリーダー、お前も俺より弱いんじゃ無いのか?ウヒャヒャヒャ!」
「リュウザ。」
オーガがゆっくりした声でリュウザを呼ぶ。
「あ?」
「少し黙るが良い。」
「、、、チッわかったよ。黙ればいいんだろ黙れば。」
オーガの一言で場がまた静寂に戻る。
「もう寝ようか、見張りは俺がする。みんなは明日に備えてもう寝てくれ。話は明日村についてから村長としよう。」
「おい リュウガ寝るぞ。」
リュウザがもう一人のゴブリンに話しかける。
「、、、。」
「まだ口を開かねーのかお前は。、、、まぁいいや。俺はもう寝る。」
そう言い横になるリュウザ。
それにつられるように他の者達も横になる。
一応俺は起きておくか。
寝てる間に攻撃されるかも知れないからな。
スキルとか習得しよう。
えーと残りのスキルポイントは、、、800か。
結構溜まったな。
じゃあ固有スキルでも習得するか。
光合成まで溜めてもいいが今は戦闘系のスキルが欲しい。
前の戦いで触手だけじゃダメな事がわかったし。
種まき 300pt
ちょっと高いけどこれでいいか。
固有スキルは鑑定すると必要スキルポイントが倍加するからな。
よし習得!
固有スキル 種まきを習得しました
残りスキルポイント500
鑑定!さてさてどんな能力かな?
種まき
種を蒔く
生えた植物は魔力が無いと生きる事が出来ない
魔力供給なしの場合完全に成長してから1週間程度で枯れる
、、、それだけ?
スキルポイント300使って魔力で生きる植物生やすだけ?
マジで?
読んでいただきありがとうございます
最近忙しいので更新が遅いかもしれません
ステータス
スキル・魔法
部位復元・小
夜間行動
鑑定レベル3
根っこ触手化(常時発動)
伸縮自在
種まき
スキルポイント500