事件 3
「む?これはメアリ様が大切にしておられた、、、。」
そう後ろから声が聞こえ俺は視点を中庭から声のする方へ向ける。
しゃがんでこちらを見ていたのは銀髪の騎士ランスロットだった。
その鎧は所々血で汚れておりここはもう戦場だということを感じさせる。
「一応持って行くか。」
ランスロットは俺を持ち上げそう呟く。
鉄製の籠手が妙に冷たい。
これでしばらくは自分で動かなくて大丈夫だろう。
そう思うとだんだん眠くなってくる。
そういや俺昨日からずっと活動しているのか。
スキルポイント振り分けも今はいいや。
寝ていない事を認識した直後俺は花びらを閉じ、眠ってしまった。
どれくらい眠っただろうか、事態は好転しただろうか、覚醒仕切ってない意識のまま、なんとなく花びらを開く。
開くとともに襲ってきた眩い閃光に触手で目を塞いでしまう。
ヤベッランスロットと一緒にいるの忘れてた。
、、、どうやら気づいていないらしい。
意思を持っていることをバレてないとわかり安堵すると氷が溶けるようにどんどん全身の感覚が戻ってくる。
バレたら絶対めんどくさいことになるもん。
全身の感覚とともに眩んだ目も徐々に回復する。
目の前で轟々と燃え上がる炎、それが眩い閃光の正体だった。
なんだ、、、これ?
無いはずの毛が鳥肌を立てている。
無いはずの背中が冷や汗をかいている。
城が燃えていた。
ヌメリとした液体を触手の一本が感じ取る。
これは、、、。
触手についていたのは血。
周りを見渡すと大きな血溜まりのど真ん中に俺はいた。
種族別魔物化規定殺人数を超えました
これより強制進化に移ります
最多使用スキルをメインに進化先を検索
、、、終了 魔物 ラフレシアに進化します
お、おい待て!
規定殺人数?魔物化?何が起こっている?
突然視界に訳のわからない事が映し出され焦りで血が沸騰したように体が熱くなる。
そっそうだ鑑定!
鑑定対象 種族別魔物化規定殺人数について!
種族別魔物化規定殺人数
種族別に分けた魔物になるための殺人数
植物系においては行動する事の難易度から一人で良い
殺したのは寄生した時のあの黒装束の男か。
それにしても鑑定が有能すぎて辞書みたいになってる、、、。
さすがレベル3。
準備完了進化開始します
おうおうもう勝ってにしてしまえ。
次々と起こる出来事についていけずつい投げやりになってしまう。
すると進化が始まった合図なのか花びらが赤く光り点滅する。
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