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爺様無双!!

タイトルに偽りありかも。

が、読んで頂ければ幸いです。苦情は受け付けます。

世の中、敵に回しちゃいけない人物がいる。

ウチのハイスペッカー従者達がそうだ、が。

他の人物で目の当たりにするとは思わなんだ………。

 

◇◆◇◆◇◆

えー、これから言う事は言い訳なんだが、誤解が無い様に、先に言っておく。

 

知らなかったんだ!! ハイスペッカー従者達が何にも言わないから、錬金術師自体が少ないなんて全然思わなかったんだ!!

前世知識が残っているのは異世界転生特典だと知っていたけど、それを基に色々出来るなんて、本っ気で知らなかったんだ!!

 

通りで苦も無く某小魚の箱の百代目生徒会長の足技とか某流浪人の喧嘩屋さんの二重の極みやらが一歳児に出来る訳デスネ。超納得です。襲撃時には重宝してますヨ!!

オタク・腐女子・雑学バカの前世知識が、今世で大いに役立つなんてねー。

 

閑話休題。

 

うわぁ。

何と言うか………うわぁ。

メイザース爺様、牢から出てからテンション高ぇ。

 

一言物申すと息巻いて、しかし出た所で獲物が無い。

ので。俺が手パンで檻の鉄と手枷のインゴットを使って武器錬成。爺様にはアイアンロッドを渡し、俺は某人間形態戦闘用ロボットの高周波ブレードを鉄のトンファーと融合させて手に持つ。

爺様は俺に錬金術師かと聞かれたが、曖昧に笑って誤魔化した。

それにな、爺様。 

装備は何がいい? と訊かれて間髪入れず「杖!!」と答えた時点で共犯ッスよ?

  

実はメイザース爺様、某水戸の御隠居(西○晃氏)に瓜二つな容姿の、見た目好好爺。

実際は、アイアンロッドを振り回し暴れてはしゃいでいる爺ちゃん。

………助さん格さん役は俺ですか?

となると、ハイスペッカー従者達は忍ですか?

八っつぁんは?

俺はあきちゃんだと思うんだ、外見年齢的に。

 

………うん、ネタが判る人にしか判らんな。

 

◇◆◇◆◇◆

足取り軽く、鼻唄混じりに敵をサーチ&デストロイしていくメイザース爺様。

余程鬱憤が溜まっていたらしい。笑顔でお肌ツヤツヤな爺様がちょっぴし怖い。

ところで。

 

 

「爺様ー? 何処に何があんのか判ってんのー?」

 

「勿論じゃとも、マルス嬢ちゃんや。儂ゃ無闇矢鱈に動いとる訳じゃないぞい」

 

「そっか。何処行くの?」

 

「儂の杖が呼んどるでな。そっちに進んどる」 

 

 

杖が呼ぶ、って。

某運命という名のRPGの意思持つ武器の類?

しかも人攫いの仲間だろう厳つい男をロッド一振りで吹っ飛ばしながら交わす会話じゃないよな。

駄弁りながらブレードトンファー振り回してる俺も、人のこと言えないけどさ。

 

そういやアレもそうだな。

大鎌ランザーズ。

コイツについてはまた今度説明しよう。

 

俺と爺様は割とどうでもいい事を駄弁りつつ、人攫い達を薙ぎ倒していく。

爺様は兎も角、俺に薙ぎ飛ばされる大人ってどうなのさ………。

 

 

「儂の大事なケリュケイオンはどーこかのー♪」

 

「ご機嫌だね、爺様」

 

「そりゃあのぅ。ようやっと仕事終わらせて遊びに行ける思うたら、儂の大事なケリュケイオンを持っていかれた上に、檻の中に入れられたからのぅ。意外とストレス溜まっとるのー」 

 

 

にこやかにのたまう爺様が本気で怖い。目ェ笑ってないし。マジ怖い。

ケリュケイオン? 聞き覚えがあんだけど………?

 

現目的地は保管庫だ。場所も判っている。溜め込んだお宝と一緒に俺のギミック装備一式も、爺様のケリュケイオンもそこに在るらしい。

何で知ってるのかって?

答えは簡単。

爺様の怒りが籠ったアイアンロッドの犠牲者を、俺が締め上げたからだ。

また一人、唸りを上げたアイアンロッドの犠牲者が通路の奥に吹っ飛ばされる。

爺様の怒りが収まる筈が無く、騒ぎを聞きつけてきた人間を次々と吹っ飛ばしていく。

老体である事に間違いはないが、巨躯の相手を軽々と吹っ飛ばす。 

一体どこにそんな膂力があるのか。

尋いてはいけない。危険尋けん、身の危険。こーゆー勘は確実に当たるから厭すぎる。

 

怪我一つ負う事無く、保管庫に無事到着。

 

 

「おお、儂のケリュケイオン!!」

 

「俺のギミック装備!!」

 

 

意気揚々と保管庫から大事な装備を奪取。

見張り? 居たよ? 一瞬で吹っ飛ばされたがな。

居ても居なくても、扉ごと吹っ飛ばされる運命だ、諦めてもらいたい。

 

◇◆◇◆◇◆

怒れる爺様は、自重する事をしない。俺も止める気ないし。

さ、止め刺しに行こうぜ、爺様。

爺様の正体は………。

ハイスペッカー従者は、もうちょっと掛かります。

じわじわとアクセス数が伸びているのが嬉しいです。

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