表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/19

意外や意外

お気に入り登録、ありがとうございます!!

1話1話が短いのでつまらないかもしれませんが、頑張ります。

 

新キャラ? 登場です。


いやうん。

参ったねぇ………。

 

◇◆◇◆◇◆

 

 

「………人海戦術にしても子供の俺に二、三十人って大人げねぇよ………」

 

 

根城を潰し、女達を連れ出すまでは良かった。

奴隷商が来ると分かっていたし、急いで移動しなきゃならなかったんだが。

 

でもさぁ、捕まってた女達の中に、人攫いの仲間が居るなんて誰が思うよ!?

 

どうも俺を危険人物に認定していた様で、何時の間にか沸いていた男共に囲まれていた。

いろんな格闘漫画の技を、襲い掛かって来る連中に食らわせていたら、背後から棍棒だと思われる鈍器で、ガツンと一発。

俺じゃなかったらほぼ即死レベルの会心の一撃を頭に食らった。

 

気付けば後ろ手に手枷を嵌められ、檻の中に無造作に転がされているという現在に至る。

 

女達を助けた時点でなんとなく厭な予感がして、咄嗟に偏光ガラスを錬成し、紅いコンタクトレンズにしてバイザーの下に装備したのは正解、つか英断だった。

なんでって?

俺が黄金竜(金瞳)だとバレない為と、今、バイザーやらのギミック装備が無いからだ。

 

気絶している見た目幼女の俺の身体から、装備一式を奪うって………。

 

うふ、ふ、ふはははは!!

この俺が大人しく助けを待つだけのガキだと思ったら大間違いだ!!

思う存分暴れさせてもらうぜ、ド阿呆共!!

 

◇◆◇◆◇◆

金属の手枷で良かった。ある程度の自由が利く。よって手パンで錬成可能、と。

多分木枠の手枷でもいけただろうが、まあ、それはそれとして。

 

勢いをつけて身を起こし、キョロリ、と見回す。

………ゑ”。

な、何か俺と同じ様に、後ろ手で手枷を嵌められ転がされている爺様がッッ!?

ちょ、生きてますッッ!?

 

慌てて手パンで手枷をインゴットに錬成し、爺様の下へと寄る。

手を翳して生存確認。息はしてる、大丈夫。

手をそっと取り脈を計る。うん、正常っぽい。

よ、良かったよぅ………。

爺様の手枷も手パンでインゴットにしておく。

爺様を雑と診て外傷とかは無いな。恐いのは、爺様の持病の有無。これは今は俺でもどうしようもない。

そう。『今は』だ。

取られたギミック装備には薬草などの医療キットがある。そうと分からん外観だが、絶対取り返す!! ついでに報復!!

気を取り直して、爺様を起こさなきゃ。

 

何度か呼び掛けると、目を醒ましてくれました!!

 

 

「爺様もあいつらに捕まったの?」

 

「情けない事に、の。やはり老いには勝てんわい」

 

 

見た目幼女の俺だからか、爺様はそうぼやく。少しばかり会話のキャッチボールをして判った事。

爺様は友人の所に赴く途中だった。で、歩いていたら襲われた、と。

爺様の被害は、装備していた鎧と剣、でっかい鳩の血石が付いた杖。 

それを聞いた俺はパッカリと口を開けた。

爺様を見るに、嘘じゃない御様子。

 

 

「でっかい鳩の血石?」

 

「うむ。そうさな、辻占い師が使うとる水晶玉くらいの大きさかの」

 

 

このくらいか? とジェスチャーで大きさを示す。

 

でけえっ!? しかも鳩の血石ッッ!?

爺様………何者?

ただの金持ちのご隠居さんじゃないだろ絶対。

爺様の取られた装備一式が物語っている。

鎧に剣。杖。

爺様が鎧? と思うが、恐らくレザーアーマーとかなんだろう。鎧について聞いとけば良かったと後悔する羽目になるのだが、今の俺は知る由も無い。

 

因みに爺様はメイザースと言うらしい。

メイザース、ねぇ?

ま、いっか。メイザース爺様ってば戦る気満々だし、俺も止める気無いし。

 

◇◆◇◆◇◆

ま、取り敢えず。

こっから出ますかね。

意外な人物と意外な場所で出会い、意気投合。

 

鳩の血石、つまりはルビーの高級品、ピジョンブラッドです。

そんな高級品を杖に付けているメイザース爺様は、必要だから持っていたのです。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ