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泣きたくなった

未だ手探り状態で書いている、黒と白です。

 

このネタも、ファンタジーの鉄板ですかね?

主人公、頑張ります。

ピンチ。俺、ピーンチ。

迷子です、たっけてー!

 

◇◆◇◆◇◆

お前本当に暴黒竜(タイラントブラックドラゴン)なの? と小一時間問い詰めたいくらいに俺にべったりなディル。彼の聞こえない筈の声を聞けるからだろうか?

折れた角も翼も完治し、回復が早い竜種で良かったなと言ったら、表情は乏しいが尻尾が嬉しそうにぶんぶん振られていた。

その様子を見ていたらしいラヴィッジとアンゼリカ。視線で人が殺せますと言わんばかりの殺気を送るも、当の本人はどこ吹く風。

逆に一緒に居た俺が、ディルにしがみ付いてぴるぴる震えると言う有り様。

俺、実質一歳の仔竜。笑わば笑え、怖いものは怖いのだ。

 

さて鷲の月―――日本の七月にあたる―――になり、ディルも回復した事だし、そろそろ移動しようという話になり。

ファル・ジュナスの北半球にあるサンブーカ大陸の三分の一を覆うグレナデン大森林を突っ切り、今居るスティンガー王国から隣の国キュンメルへと向かっていた。

向かっていた、のだ。

 

ハイスペッカー従者三人がバーサクモンスターと戦闘している間、俺は対処出来そうな相手としか戦っていなくて、無力だなあ、と沁み沁み噛みしめていたら。

 

 

「ッ!?」

 

 

口塞がれて、樹から樹へ。

腹抱えられてジャンプ移動されたもんだから、振動毎に鳩尾を押された感じで吐きそうです………。

チラリと確認してみれば、やはり人間。身軽すぎる事からして、冒険者くずれの山賊もしくは人攫いなんだろう。

 

あまりにも(鳩尾が)キツいんで、口を塞いでいる手を遠慮なくガブリ。

怯んだ隙に振り返り様、蟀谷(こめかみ)だと思われる辺りに蹴りを入れると、落ちた先は予想通り冒険者くずれの人攫い共だった。

大人の男四〜五人vs外見幼児、実質一歳の俺一人。

斯くして火蓋は切って落とされた!!

 

◇◆◇◆◇◆

人攫い共をあっさり倒した後きっちり縄を掛け、放置しておく。

どっからどーみても子供の俺に負けたのが相当悔しかった様で、根城がある事を中々言わなかった。

子供の俺でも出来る、お願い(ごうもん)を実践してみたら、相手は悶絶しながら場所を答えた。

 

 

「索敵開始、っと」

 

 

数分もしない内に、人がワラワラ居る不自然な場所発見。

 

 

「隠密、隠蔽………よしOK。行ってみますかね」

 

 

スキルを駆使し、真っ直ぐ突き進んで辿り着いた所は、崩れかけた砦の様な場所。

索敵をかけてみれば先刻の気配とほぼ同一。

で、幽かに聞こえた会話で捕虜が居るのを知った。

こら見過ごせん、となって単身突撃かましました。

 

結果?

俺の完全勝利ですとも。

ハイスペッカーのラヴィッジ&ディルとの戦闘訓練は毎日欠かさず行っているからかな?

 

捕まってたのは俺の外見年齢より少し下から妙齢の女性、総勢二十人!!

通りで索敵をした時、何か多いなーと思ったんだよ!!

これから女達の品定めに奴隷商が来るらしい、と外見年齢が俺と然程変わらない少女から聞いた。

その前に、皆、家族が待ってる家に帰ろうか。

 

◇◆◇◆◇◆

ふと、我に返った。

あれ、俺、迷子じゃね?

やっば(大汗)!!


主人公にお願い(ごうもん)されたのは、全て男です。

子供でも出来るって言ったら、ねえ?


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