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何て一日の始まりなんだ……

俺の名前は白石白眉(しらいしはくび)。とある旅館の息子である。その旅館ってのはそこそこ人気で経営難になったことはない。その訳は親父が東京の某大学の経営学部を卒業し、母はびっくりするほど料理がうまいからかもしれない。


そんな凄い親を持つ俺も一つの能力を授かった。人の心理を読む力。一部、例外はあるが。


そんな俺も今は勉学に勤しむ学生で、今は学校に向かっている途中である。


今日もいい天気だなぁ〜、とか思っていると……


どんがらガッシャーン!!!!!!!!


「いってぇ!!!!!!!! 」

どうやら俺は、空から降ってくる何かにぶつかってこけたらしい。そもそも、空から降ってくる何かってなんだよ! って思いながら俺は目をゆっくり開けた。





「………………っ⁉ 美少女じゃないかー!!!!!!!! 」

なんと、俺の上に乗っていたのはスーパー美少女だった。なんだこのギャルゲー的な状況は! しかも、美少女の胸が俺の腹を刺激している。それよりも何か言わなければ……


「お、おはよう」


「おはようございます」


おいおいおい、胸が当たって少し興奮している俺にも関わらず何て丁寧なんだ!


「名前は何て言うんでしょう? 」

と美少女は俺に向かって質問してきた。


「白石……白眉だけど………」


「では、私の名前は白石モーアなんですね」

どゆこと?なんですねって今名前が決まったみたいじゃないか。


「お父様のご自宅は何処でしょう? 」


………っ⁉ お父様⁈ 確かに、ロリを全面に出しているその顔と体、そして白い髪、そこは過大評価しておく。それはそうと、お父様? そんなことを考えているいるうちに、俺はニヤニヤせずにはいられなかった。


「ニヒ、二ヒヒ、あっちの方にある旅館だよ」

二ヒヒとか言っちまったし、勢い余って俺の家まで答えてしまった。それよりも……何故俺の家を? 荒手の窃盗か?



そうだ、こういうときに相手の心理を読めば………


「…………っ⁉ 心理が読めない⁉ 」


なぜだ! 大概の人の心理なら読めるはずなのに……まさか、例外か? 例外ならこれで二人目だな……


「どうかしましたか? 」


「いや、なんでもない……」


「では、私はこの辺で……」

そう言うと、ロリっけプンプンの少女は俺の家の方向に向かって歩き出した。もし、窃盗犯だとしても俺の家はセキュリティが完璧だから何とかなるか……


「でも、まあ、良かったな! 可愛かったし! まさに俺の理想! そうだ俺はロリコンだーーーーーーーーー!!!!!!!! 」

思わず俺は叫んでしまった。


「彼女いない歴=年齢であるこの俺にとっては少々刺激的ではあったが、この程度で揺らぐ俺ではないわ! ガッはっは! 」


あー、やばぇ、何かテンション上がっちまったわ


「あんたなにしてんの? 」


「えっ……………」

まてまてまて、俺の同級生登場か? 俺の変態っぷりをもしかして見ていたのか? いやいや、さっきまで誰もいなかったはず……



そんな現実を逃避したい俺は恐る恐る後ろをチラッと見た。


「答えなさいよ」


俺の旅館で働いてる櫻木夢子さんではないか!!!!!!!! 白石白眉ピンチ! どうするこの状況⁉ そうだ! 逃げるしかない!


そう思った俺はさっと立ち上がり、自転車に乗り、ペダルを全身全霊でこいだ。


「あっ! ちょっと待ちなさいよ! 」


「誰が待つか! このツンツンやろー! お前の心理はいつもツンドラ地帯だから俺はお前の心理が読めないだ! この猫かぶり女め! 」


最近のストレスを発散した気分だった。満足げな顔で俺は後ろを向くと……一つの拳が俺に向かって飛んできていた。


「誰がツンツンじゃーーーーー!!!!!!!! せめてツンデレしろやボケーーーーー!!!!!!!! 」



バッコーーーーーーーーーーン!!!!!!!!


「アヒャー! ゴメンなサーい! 」








はぁ、流石の俺も彼女のパワーで学校に着くとは思わなかった。それはそうと、夢子はツンデレって言ってたな………と言うことは俺のことが好きなのか? そんなはずない、好きな男の子を学校までぶっ飛ばす女なんているわけないだろ


「あの剛力女………」


ヒリヒリする左の頬を撫でながら俺は学校の廊下を歩く。


ピンポーン


「白石白眉、白石白眉、至急職員室に来なさい」


おいおいおい、次はなんだよ! まだ俺に何かする気か! 今日はなんてハードなんだろうと思いながら俺は職員室に向かった。


「失礼します。俺に何のようですか? 」


「白石白眉、君は至急家に帰りなさい。そう君の両親から伝えられている」


「わ、わかりました」


そう言って、俺は職員室を後にした。




そういえば、さっき俺の家は何処かって聞かれたなぁ、もし、あの女の子が俺の家で何かやらかしたら……



親には迷惑はかけたくない……



そう思った俺はダッシュで俺の家に向かった。



at 白石の自宅


「母さん、親父! どうした⁉ 」


俺は旅館の表からではなく、裏口から飛び入った。








すると、そこには………



「お前はなにをしているんだー!!!!!!!! 」




そう、そこにはさっき会った美少女をメイド服に着替えさそうとしている白石白眉の母とブラジャーとパンツだけを履いている美少女の姿がそこにはあった。


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