始まりは突然に-7
すいません!!
一話で主人公の名前間違ってました。
十六夜 凛ってなってたけど、正しくは十六夜 凪です。
心の底からごめんなさい。
駅で待ち人を待つ俺は正直嫌な予感しかしなかった。
だってメールを送って来たやつだって学生だから、今日は学校のはず、しかもあいつは超名門の私立高校にいったんだ。
なのに平日この時間にくるなんておかしい。
「やっほーナギっち、お久しぶり~」
何かが後ろから俺に抱きついた。あ~今の声は・・・ですね。
「とりあえず、離れろ。先輩と山口さんが今にも俺を殺しそうだから。」
抱きついてきた物を引き離す。何か俺のすぐそばにいっぱいの荷物が。まさかね。
それにしても成長したな。前はまな板みたいだったのに。
「ナギっち、変わらないね~」
「お前もな。」
俺の前にいるのは、ツインテールの元気な少女。
「ナギ、説明してくれる?」
「俺としては、先輩が何故そんなに殺気を俺に向けるのか教えて欲しいです。」
「ナギ?」
「ごめんなさい。えっとですね、この馬鹿は須坂 由依で俺の幼馴染。そして腐女子という残念な女の子です。」
ギロリと先輩が由依を睨む。
「こっちの殺気立ってる二人は?」
「俺の彼女。」
「・・・」
「ゴメン、冗談。」
由依が黙る時は、怒る一歩手前だから、注意しよう。
「部活の人。ユキ先輩と山口さん。」
「よろしくね、須坂さん」
なんだか、先輩の笑顔が怖い。
「・・・よろしく」
やっぱり山口さんて人見知りなんかんな?
「二人ともよろしく!で、ナギっち荷物持つの手伝って。」
とデカイ荷物を一つ渡された。
「どっか旅行でも行くのか?」
「旅行ってか引っ越し?」
「この街に?」
「うん。ナギっちの家に。」
はい。ちょっと待った~
俺の家?意味わかんない。
「いやいや、お前高校ここから遠いじゃん。」
「あっそこなら問題起こしていられなくなった。別にBL本を堂々と読んでてもいいと思わない?」
「思わない」
「授業中にラノベ読んでて人が言う?」
「ごめんなさい。」
何故覚えてるんだ!中学時代のことなんて俺は覚えてないのに。
「あの、凪君、堂々とそういう話するのはどうかと・・・」
山口さんが恥ずかしそうに言ってくれた。
「それもそうだ。とりあえず家で話そう」
場所は変わって俺の家。
「相変わらず広いね~」
「ナギの家ってめっちゃ金持ち?」
「すごい」
と感想はそれぞれですが、説明しますと、俺の家はどこの大企業の社長の家ですか?って感じの家に俺は住んでます。
俺のお祖父ちゃんは何故か金持ちでこの家を建てた。
具体的に説明すると、3階建ての洋館。舞踏会とか開いてそうな感じのやつ。
庭も広く、噴水まである。その中の俺の部屋に俺ら4人はいた。
「で、由依は何故引っ越しするわけ?」
当然の疑問だ。
こいつだって親はいるし、家もある。
「ナギっちと同じ学校がいいじゃん?ほら、彼氏と違う学校って理想だし」
なんてことを普通に言ってくれたんだ!「一応言っときますけど、今のこいつの冗談だから。だから、睨まないで」
「ホントはちょっと問題起こしちゃったから、転校。転校先はナギっちの高校だから、ヨロシク!」