社会的な死は突然に-11
テストがくそでした。
その恨みを反動に書きます。
「凪君?大丈夫?この写真でも見て元気だそう?」
「今まさに俺が落ち込んでる元凶の写真を見て元気が出たら、おかしいでしょう?・・・・・・あっ、なんか元気出てきた。まぁ可愛く写ってるし大丈夫か。大丈夫大丈夫。完璧に可愛く写ってる。」
俺はゆっくりと壁際に移動し、体操座り。
床になんか文字を書き始める。
「凪、目が虚ろだぞ?」
「いや、なんかもうどうでもいいです。人類なんて一瞬で滅べばいい。」
「怖えよ!?どうしちゃったの⁉そこまでショックか?ショックだったのか!?」
「俺のこれからの華の高校生活が終わった・・・・・・」
「何を今更言ってるんだ!俺らはとっくの昔に終わってるだろう?」
「いや、俺は終わってませんよ!先輩は彼女欲しいとか思わないですか?」
「僕にも三次元に期待していた時期がありますた。」
「先輩・・・・・・強く生きてください。」
壁際で小さくなってる俺が言えることじゃないけどな。
「・・・・・・おう」
石井先輩も俺の横で小さくなる。
「ちょっと2人とも!?あ~もうナギは元気だして!彼女欲しいなら私がなってあげるから!」
「冗談でもそういうこと言わないでください。」
「・・・・・・冗談じゃないんだけど・・・」
「なんか言いました?いや、やっぱりいいです。今は何も聞きたくないですから」
俺の、俺のこれからの華の高校生活が!
終わりを告げてしまった。
夢だったのに!
某生徒会副会長みたいにハーレム作りたかったのにっ!
あっ、でもハーレムよりは純粋に俺のことが好きな人が1人でもいてくれた方がいいな。
そしたらヤンデレ現象は起きないし。
まぁハーレムなんてもんは現実には存在しちゃいけないものだからな。
ピンク色の髪と同じだよ。
後、個人的にはアホ毛と金髪縦ロールは存在しちゃいけないと思う。
性格で言うと、お嬢様的なのとガチなヤンデレもアウト。
地味にツインテールもあんまりリアルではないよね。
あれ?なんか俺の思考が終わっちゃってる気がする
うわ~俺って痛い奴だな
残り三年間、俺は周りのやつにそういう痛い奴を見る変な目で見られ続けるのか
苦痛だ。
苦痛すぎるぞ!
神様、俺何かしましたか!?
そんなに存在が気に入りませんでしたか!?
ならいっそ殺してくれよ!
何この生き地獄!
は、はははっははは
もう笑うしかねえよ。
あはははははははは
は~悲しい。
「皆がどういう反応をするか、明日学校にきてのお楽しみだな。ははっ、ははははは」
「大丈夫。ナギ可愛いもん。」
「そんな純粋な笑顔で言われると困りますね。てか、先輩の方がよっぽど可愛いじゃないですか。そんな人に言われても微妙に傷つくんですけど。なんかバカにされてるみたいで。」
はっ!
なんか女装姿の俺を誇ってる俺がいる!?
ダメだ
それはダメだ。
アニメ好きから女装魔には堕ちてはいけない!
一見、1レベルくらいしか変わらないように見えるが実は10レベルくらい違う。
堕ちてはいけない。
カムバック、俺!
ふぅ、なんとかなった。
もう大丈夫だぁ
いやぁ、危なかった。
「よし、これからのことはそのうち考えよう。今日は部活を楽しむ!」
そうすることで嫌なことを忘れようじゃないか!
「ってことで、ユキ先輩何します?ユキ先輩?」
ユキ先輩が顔から湯気を出している。「な、なに!?」
「どうしたんですか?なんかフリーズしてましたけど・・・」「な、なんでもないよ!?」「そうですか・・・じゃないかこれから何します?嫌なことを忘れられるような楽しいことをしましょう!」
「そ、そうだね。・・・来月の部活対抗の球技祭について話し合う?」
「球技祭かぁ~。種目は何があるんですか?」
なにをやるか、コレ重要。
テストに出るよ!
「確か、サッカー、バスケ、バドミントン、卓球かな。部活対抗だから、一人が何回も出ることになるんだけど・・・・・・ウチは人数少ないからね。幽霊部員入れて、なんとか10人ちょっとだし、皆兼部だからそっちに行く人もいるから、やっぱりいつもここにいるメンバーだけが出ることになるのかな。」
いつものメンバー
俺が始めて来たときのメンツ+渚。
計7名。
俺と渚、ユキ先輩、石井先輩、高橋公然わいせつ物先輩、後は全く出番のない田辺先輩と佐藤先輩。
「それでサッカー出るんですか?」
全然人足りてないないんですけど
「うん。そうだよ。男女一緒に出ることになっちゃう。」
「当日限りの助っ人呼んでいいですかね?」
「その方がいいね。こっちは運動苦手な人ばっかりだし」
「ですよね~」
見るからにそうだもん。
ぽっちゃりが3人。
女子と俺と石井先輩以外はぽっちゃり。
役に立たなそうだな~
「卓球は団体ですか?」
「ううん。個人戦で上位入賞した人が所属してる部活にポイントが入るの。」
「ポイント式ですか」
「ポイントだよ。各種目1、2、3、位の部活はポイントが貰えて一番ポイントが多かったところが優勝。ちなみに優勝すると、部員全員で一泊二日の旅行が貰えるらしいよ。」
「他校から助っ人呼んでもいいですか?」
「いきなりやる気に!?」
そりゃあ女子と旅行に行けるチャンスを逃すわけにはいかないでしょう?
「ガチでやって勝ちます。いざとなったら、色々と手段を使いますけど・・・」
「黒いよ!?それはそうと他校からの助っ人はなし。ウチの学校の帰宅部の人限定ね。そういう決まりだから。」
なんてめんどくさい。
仕方ない。
「ちょっくら校長を脅してきます。」
「いや、ダメだから!?」
「ダメなんですか・・・・・・じゃあ、暴力に訴えるしか・・・」
「平和って大事だよ!穏便に行こう。」
「冗談です。でも真面目に勝ちたいんで、本気でやります。卓球は俺が優勝すればいいとして、サッカーとバドミントンは結構得意なんですけど、バスケは全くできないんですよね。」
「う~ん、じゃあバスケは捨てて、他で取ろう。今から練習する?とりあえずサッカーの。今日はサッカー部ない日だから。
」
「しますかっ!高橋公然わいせつ物先輩、球技祭の練習をしましょう!グラウンドに全員集合ってことで」
五分後
「一応聞きますけど、サッカー経験者いますか?」
「俺は少しできるぞ」
「石井先輩だけですか・・・じゃあ、俺と石井先輩を中心にして練習しましょう。今日は初日なんで半分に分けてミニゲームでもやりましょう!」
「「「「「「賛成~」」」」」」
「本来のコートの三分の一くらいでやります。チームわけは高橋公然わいせつ物先輩に任せたっ!」
「俺か!?・・・・・・じゃあ、一年と二年女子vs二年三年男子チームで。」
なるほど俺のチームは渚とユキ先輩か。
「頑張りましょう」
「うん。頑張る。」
「山口ちゃんが頑張るなら私も頑張らないとね」
「俺たちボールでいいですよね?」
「いい。試合開始!」
高橋公然わいせつ物先輩の合図で始まる。
最初は俺がボールを持っている状態からだ。
ドッチボールのコートより2周りほどでかいコート、散らばっていた相手チームの田辺先輩と佐藤先輩が俺に向かってくる。
「渚」
パスを出す。
相当優しく蹴ったのだが、うまく止められなかったようで、ボールがこぼれた。
「マジか・・・厳しいな。」
石井先輩が渚に向かう。
「こっちに戻して!」
渚が蹴ったボールは俺から少し離れたラインぎりぎりのところに飛んだ。
俺はボールを外に出したくなかったから、全力疾走でギリでボールを拾い、自分で切り込んでいく。
田辺先輩と佐藤先輩をたやすく抜いて、石井先輩と一騎討ち。
「抜きます。」
宣言してから、ドリブルのスピードを上げる。
そして、フェイントを混ぜて切り返し、先輩を抜き、高橋公然わいせつ物先輩がキーパーをするゴールにシュートをぶち込む。
ボールはポストぎりぎりのところに綺麗に収まった。
「一点ゲット~」余裕だぜ!
一人で勝てる・・・が、それじゃ意味がない。
このミニゲームは実力を見るためのものだ。
勝ちが目的ではない。なんだけど・・・・・・いくらなんでもコレはヤバイぜ?
百パーセント負けるだろ
俺が一人で全部やることになるよ?
このレベルだと
「コレはキツいな~」
「まだ私はボールに触ってないよ?」
「サッカーできます?」
「大丈夫!昔はサッカークラブ入ってたから!」
期待ができそうだ。
「パスを出すんでシュートしてください!」
パスを出す。
ユキ先輩は見事にインステップの強いシュートをおそらく狙い通りの場所に決めた。
高橋公然わいせつ物先輩の顔面
「確かにうまいですね。一安心です。俺とユキ先輩、石井先輩を中心にプレイしますか!」
「おーい凪~」
俺が言ったと同時に昴が走りながら俺を呼んでいる。
ほぉ~
自分から殺されにくるとはいい度胸じゃないか。
褒めてやろう。
「よっしゃくたばれ、てめぇこの野郎!」
殴りかかる。
「ちょっと待って!それは後にしてくれ。こいつが話があるんだってさ」
そういう昴の後ろから北条玲が現れる。
「この部の部長は誰?」
「俺だけど?」
「そう。今度の運動祭で凪を賭けて勝負よ。卓球部が勝ったら、凪を返してもらうわ!」
なんてふざけた提案なんだ。
こっちに利点がないじゃないか!
「面白そうだから乗った!」
「じゃあ決まりね」
「でもその代わり、こっちが勝ったら君がこっちの部に入ってもらうから。」
「いいわ。負けないもの。」
「決まりだ。」
なんか勝手に決まってしまった。
俺は商品の様だ。
「絶対に凪を取り戻すから!」
北条玲はそう言い残して昴を連れて帰って行った。
待て!
まだ昴に復讐してないだろうが!
あ~ひきずられてったよ。
可哀想に。
話に出して欲しいアニメやラノベがあったら教えてください。
んでもって、中二病な体育関連の二つ名とかもくれると嬉しいです。
これからもどうぞ読んでください。